発行日:2000年3月初版
ページ数:30P
制作・発行:石坂尚
定価:500円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
「川中島を旅する多くの人は『戦国時代を代表する上杉謙信と武田信玄の両将が、しのぎをけずって戦った川中島の古戦場を、一度は訪れてみたかった。』と語っている。それほど今なお日本人の心に深くきざまれている『川中島の戦い』である。しかし、訪れた人たちのなかには『実際にどのように戦ったのか、いくつかの説もあり、戦場も広くわかりにくい。』と言って帰られる人もある。そこでこの書は、この地に語りつがれてきた話をもとに、戦国史にも忠実に、永禄四年の最大の激戦に焦点をあて、実地に調査をくりかえし、できるだけ要点的になるように心して記したものである。」
自費出版本であり、ページ数は少ないながら、写真や図を多く用い、霧の川中島の写真や上杉軍の妻女山の陣跡図などとともに興味深い語り口で解説が進む。訂正場所にシールが貼ってあるのもご愛嬌かと思う。川中島古戦場公園の売店龍虎で購入できる。
投稿者: Tadashi
川中島の戦 甲信越戦国史
出版社:有限会社龍虎
発行日:1959年10月初版、1980年3月改訂版、1999年5月16刷
ページ数:211P
著者:小林計一郎
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
長野郷土史研究会の会長でもある著者がまとめた川中島合戦事典とも言えるのが本書である。過去に複数の出版社より出版されているようである。文字は少し小さいが、川中島に関連する事項をこれでもかというぐあいに収集して記載している。川中島合戦を研究するには必携の一冊。
本書は、川中島古戦場公園の売店龍虎で購入できる。昭和55年に市町村合併に伴い地名を少し直しているようなので、それ以前の版では地名が一部古いままと思われる。今回の平成合併にあわせた版はまだないようである。
真田氏のふるさと
発行日:2006年
ページ数:10P
編集:上田市真田地域自治センター産業観光課
定価:100円(5%税込)
オススメ度:★★☆☆☆
書評:
上田市の旧真田町の観光ガイドブック。手頃な値段であり、真田氏歴史館では内容を見てから購入できる。
真田氏歴史館(上田市ホームページ)
真田氏館跡
発行日:1992年3月初版
ページ数:49P+写真図版26P
編集:長野県小県郡真田町教育委員会
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、真田町の長期振興計画事業による、長野県史跡・真田氏館跡を中心とした公園整備に伴って、実施した発掘調査の遺構確認事業、その他関連する諸資料をまとめた報告書である。真田氏歴史館で購入できる。
真田氏歴史館(上田市ホームページ)
真田三代 近世大名への道
発行日:2000年11月初版
ページ数:107P
編集:松代文化施設等管理事務所
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本図録は、松代藩文化施設管理事務所(長野市教育委員会)で、平成12年度に開催された、テーマ展示「真田三代」の展示概要書です。カラーページは少ないが、真田家に関する史資料を見ることができる。真田宝物館で購入できる。
続きを読む 真田三代 近世大名への道
備え 真田家の甲冑・武具
発行日:2002年11月初版
ページ数:112P
編集:長野市教育委員会
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「近世大名・真田家が伝えた大名道具のなかには、大名が備えなければならない武器や武具が多く含まれています。これらの武器や武具には、実用的な鉄砲のほかに、美術品として珍重された、鞍や鐙・刀剣類なども含まれます。この図録は、企画展図録として上梓しましたが、それ以上に、大名家である真田家に伝来した武器武具類の概説書としてご活用いただきたいと思います。」
平成14年の展示図録として作成されているが、図版はカラーページも多く、真田家の武器・武具のガイドブックとして、大きさもコンパクトで利用できる。最初に甲冑が15体掲載されている。甲冑好きにもおすすめ。真田宝物館で購入できる。
真田宝物館について(長野市ホームページ)
海津旧顕録
発行日:1989年3月初版
ページ数:218P
編集:真田宝物館
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「『海津旧顕録』は第一巻より第五巻までの五冊で構成されています。残念なことに第三巻が欠本になっておりますが、刊行に踏みきりました。内容は松代城(海津城)の築城をはじめ、各時代の領主、城下町町八町、城下町および周辺の社寺、古跡など、江戸時代の事跡が詳細に記録されており、近世の松代をしるための貴重な史資料であります。昭和初年に刊行された『松代町史』上・下巻の編纂に際しまして、この書の内容が多く採用されているように推察されます。」
松代城の築城から、松代城下町および周辺の寺社・古跡など、江戸時代の事跡について、明治13年にまとめられたものの翻刻版。ルビやレ点があり、全く読めなくもないが、読むには少し根気がいるでしょう。原文に近いものに触れてみたい方におすすめ。真田宝物館で購入できる。
真田宝物館について(長野市ホームページ)
松代城ものがたり
発行日:2004年3月初版
ページ数:100P
編集:松代文化財ボランティアの会
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今回の『平成の復元』は、平成7年に策定された『史跡松代城跡附新御殿跡整備事業実施計画』に基づいて、8年がかりで行われた。この計画の前には昭和59年に策定された『整備基本計画』があり、復元工事のために太鼓門や石垣、内側などの発掘調査が行われたので、それから数えるとざっと19年がかりの大工事であった。本書は、松代城の復元を機にガイドのテキストとしてまとめたものです。」
松代城の復元の経緯や様子がまとめられている。真田宝物館で購入できる。
真田宝物館について(長野市ホームページ)
松代城絵図集成
発行日:2006年3月初版
ページ数:109P
編集:長野市、松代文化施設等管理事務所
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
城郭そのものを表わした絵図のほかに、御殿の間取図や庭園の図などを含め、松代城に関する絵図を集めた図版。写真は非常に鮮明であるが、縮小して掲載しているので文字を判別できない絵図も多い。ただこれだけ松代城を描いた絵図を並べて比較できるものはないので、眺めていて楽しくなる。真田宝物館で購入できる。
本図録では絵図を次のA~Fの6種に分類している。
A 城の縄張、城下町について描いた絵図
B 幕府へ提出の城修理許可申請文書に添付する絵図
C 御殿の間取をあらわした絵図(指図)
D 城郭の営繕用の絵図(建地割図)
E 趣味的な性格を持つ絵図資料としての絵図
F 一冊完結の史料として、松代城の各構造物について詳細にまとめた絵図
真田宝物館について(長野市ホームページ)
CD-ROM 真田三代 -真田氏史料集より-
発行日:2001年4月初版
制作:上田市マルチメディア情報センター
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★★☆
書評:
このCD-ROMは、この地域の貴重な歴史資産である真田氏の資料を、他の地域に伝わるものも含めて広く収集し整理したもので、上田城を築城した昌幸の父である幸隆から、昌幸を経て、信幸(信之)・信繁(幸村)兄弟に至る真田家三代の歴史を、写真、図版、古文書などの多数の映像資料によって紹介しています。もとになっている資料は、上田市立博物館で頒布されている「真田氏史料集」です。実験的に制作された「真田群雄伝」なるアニメも収録されています。
上田市の池波正太郎真田太平記館、真田氏歴史館で購入できる。以下のホームページでも販売しているので、当地へ行けない方はこちらから。
上田市マルチメディア情報センターのホームページ