郷土の城ものがたり 阪神編

郷土の城ものがたり 阪神編
出版社:兵庫県学校厚生会
発行日:1973年11月初版
ページ数:135P
編者:郷土の城ものがたり阪神地区編集委員
定価:270円(当時) 絶版
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「学校厚生会は、このたび郷土の城に重点をあて、これらの城をとりまくもろもろの話を、県下における郷土史家・会員である学校の先生がたのお力添えをいただき、さきに発行した『郷土の民謡』につづく第二弾として県民各位・児童生徒の諸君に送ることにいたしました。」
郷土の城シリーズの阪神地区。但馬・丹有・淡路・阪神・東播・西播・中播・神戸の全8冊から成る。先生が児童に向けて書いている前提なので、読みやすい。城の構造的な部分はほとんど触れてなく、城の歴史や物語を中心にまとめている。収録の城も少ないので、一城単位では十分な分量ではなかろうか。

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岡山の城と城址 岡山文庫19

岡山の城と城址 岡山文庫19
出版社:日本文教出版
発行日:1968年11月初版、1973年2月3版
ページ数:186P
著者:市川俊介、藤井駿、坂本一夫
定価:550円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「今日に残る城は、城といっても、ただ石垣や濠を残すだけのものが多い。『荒城の月』がさびしく城址を照らし、『兵どもの夢』のあとには薄の穂がゆらいでいる。しかし、それらの城址は、われわれの人生に無限の哀感をそそるとともに、また祖国の歴史の重みをかみしめさせてくれる。岡山県下に残されている古城は六百におよぶ。いま、それらの中から、主なる三十六の城と城址を選んで撮影し解説を加えた。もとより学術的な書物ではない。史跡踏破を好む方々へのガイドともなれば幸甚である。」
岡山の代表的な城郭ガイド。編集途中で専門のカメラマンに任せたという写真は、編集当時の城の姿がよくわかり、古写真を含めて、多くの写真が掲載されている。
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北陸合戦考

北陸合戦考
出版社:新人物往来社
発行日:1988年9月初版
ページ数:250P
著者:能坂利雄
定価:1,800円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
「本書に扱った北陸の合戦は、年代的に古代から書き起こしたかったが、文献の関係から中世あたりから選び、年号の下限を関ヶ原の合戦でとどめることとなった。『年表』の方では大坂冬の陣あたりまでとした。しかし、本書でとり上げた合戦をもってすべての事件であるというわけではなく、このほかに多く書き残した合戦のあったことはいうまでもない。たまさか紙数の都合で割愛することとなったが、いずれ改めて書き起こし、ともに鎮魂の書としたいと思っている。」
石川・富山・福井の北陸三県を対象に、14の中世の合戦をまとめている。著者は富山県氷見の人だが、なるべく主観を入れないように、文献調査などの結果報告というような書き方である。
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歴史探索入門 史跡・文書の新発見

歴史探索入門 史跡・文書の新発見
出版社:角川書店
発行日:2003年5月初版
ページ数:253P
著者:小和田哲男
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★★☆
書評:
「歴史に出てくる土地を訪れて、自分なりの新しい発見ができたら、どんなに面白いだろうか。本書はそんな希望をかなえてくれる。歴史の現場を訪ねて多くの研究成果をあげてきた著者が、自分流の調査方法を一から教えてくれる。調べ方のノウハウから現地の人たちとの交流のマナーまで、アドバイスと調査に役立つ基礎知識がいっぱい。探索の楽しみが倍増して、きっと何かが発見できる、待望の入門書。」
数々の歴史書やNHK大河「功名が辻」の歴史考証としても有名な著者が60歳を目の前に自身の経験を踏まえて、歴史の現地調査のポイントを解説し、その際守ってもらいたいルールやマナーに触れている。学生をはじめ、一般の歴史愛好家にも非常に有用である。おすすめです。
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明智光秀ゆかりの地を訪ねて

明智光秀ゆかりの地を訪ねて
出版社:日本図書刊行会
発行日:1997年2月初版
ページ数:128P
著者:塩見弥一
定価:1,500円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
謎の多い出生地を含めた前半生から、数多い首塚・供養塔まで悲運の武将明智光秀とその一族ゆかりの地を、史実にそって文と写真で56か所をまとめて紹介した初めての本。
写真はモノクロで解説も完結であるが、他に類を見ない本であるので、明智光秀を訪ねるときはぜひ携帯したい。著者は京都の福知山出身であり、明智光秀に対して愛をもって各史跡を訪ねた様子が感じられる。
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山本勘助

山本勘助
出版社:山梨日日新聞社
発行日:2006年12月初版
ページ数:222P
著者:第一章 荻原三雄、西岡広平、太向義明、平山優、数野雅彦、山下孝司、石川博、第二章 山梨日日新聞社
定価:1,400円+税
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書の第一章は、山梨日日新聞の平成18年10月31日付から12月10日付、第二章は月刊誌「ザやまなし」平成18年1月号から11月号にそれぞれ掲載され、単行本化するにあたって新たな原稿を加え再編集したものです。
元新聞や雑誌の記事ですが、NHK大河「風林火山」に合わせて、非常にタイムリーな内容です。掲載されている写真は大きく、また数も多いので、山本勘助の入門編としては最適であろう。
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川中島の戦い いくさ・こころえ・祈り

川中島の戦い いくさ・こころえ・祈り
発行日:2004年4月初版
ページ数:155P
編集:長野市立博物館、真田宝物館
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は平成16年に開催された松代城整備完成記念特別展「川中島の戦い~いくさ・こころえ・祈り~」の展示図録。展示図版ページはカラーであり、途中に挿入されるコラムは1ページものであるが読み応えがある。松代城整備完成記念として長野市立博物館と真田宝物館が共同で作成したもので、構成も良く、この価格はお買い得とも言える。長野市立博物館と真田宝物館で購入できる。
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菱形城址 小諸市埋蔵文化財発掘調査報告書第2集

菱形城址 小諸市埋蔵文化財発掘調査報告書第2集
発行日:1980年3月初版
ページ数:26P+図版11P
編集:菱形城址発掘調査団
発行:小諸市教育委員会
定価:1,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、昭和54年に発掘調査された長野県小諸市大字菱平字中屋根に所在する菱形城址の調査報告書である。道路建設に伴う緊急調査で対象が掘址に限定されていたようで城址の全体像は浮き彫りとなっていない。小諸市の発掘調査書は小諸市立郷土博物館できる。
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耳取城跡・古城遺跡 小諸市埋蔵文化財発掘調査報告書第10集

耳取城跡・古城遺跡 小諸市埋蔵文化財発掘調査報告書第10集
発行日:1986年3月初版
ページ数:65P+図版24P
編集:耳取城跡発掘調査団
発行:佐久建設事務所、小諸市教育委員会
定価:2,000円(5%税込)
オススメ度:★★★☆☆
書評:
本書は、昭和60年度に発掘調査された長野県小諸市大字耳取字古城に所在する耳取城跡・古城遺跡の調査報告書である。道路建設に伴う調査であったが、耳取城跡の歴史を含めてよくまとめられている。小諸市の発掘調査書は小諸市立郷土博物館できる。
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