国指定史跡高取城跡基礎調査報告書 高取町文化財発掘調査第30冊

国指定史跡高取城跡基礎調査報告書
編集・発行:高取町教育委員会
発行日:2004年3月28日
ページ数:118P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の基礎調査は、測量(本丸の一部)、縄張り、石垣、植生という限られた分野の調査であり、調査範囲も高取城の一部(城内)という限られた地区ではあったが、現在の高取城の状況や問題点が明らかになってきた。石垣悉皆調査では、現在城内で確認できる石垣の状態を調査した。高取山中に広がる石垣群は、予想以上に傷みが激しいことが具体的に判ってきた。特に、主要な見学路及び周辺の早急な手当が望まれる。」

高取城の貴重な調査記録。
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吉田城址(Ⅳ) 豊橋市埋蔵文化財調査報告書第55集

吉田城址Ⅳ
編集・発行:豊橋市教育委員会
発行日:2000年12月28日
ページ数:33P+図版10P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の18次調査では、藩士屋敷地に相当する箇所を調査した。調査では、藩士屋敷地石垣及び塀などが検出されたほか、取り壊し時の廃棄土壙、軍隊関係の遺構なども見つかっている。また、過去の調査でも見られた築城以前の遺構や遺物も出土している。」
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古河城跡分布調査報告書1

古河城跡分布調査報告書1
編集・発行:古河市教育委員会
発行日:2004年3月31日
ページ数:39P
定価:800円(税込)
オススメ度:★★★☆☆
「今回調査した古河城跡は近世の城郭ですが、明治から大正時代に実施された渡良瀬川の河川改修工事によってそのほとんどが湮滅したとされ、その位置や範囲は正確に捉えられていませんでした。古河市教育委員会は、古河城の位置や範囲を明らかにし、残された遺構の保存を図るために、測量による調査を実施しました。」

今は縄張りの場所がよく分からなくなった古河城の復原が図られている。参考になる地図を多く収録しています。
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史跡山中城跡 北条流角馬出しや障子堀の残る山城

史跡山中城跡
編集・発行:三島市教育委員会
発行日:2002年3月30日
ページ数:巻頭図版2P+18P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「本書は、史跡山中城跡の概要説明書です。」

総フルカラーの報告書。各テーマ1~2ページでわかりやすくまとめている。
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史跡高天神城跡 保存管理計画策定報告書

史跡高天神城跡保存管理計画策定報告書
編集・発行:大東町教育委員会
発行日:1996年3月27日
ページ数:52P+付図3枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「高天神城跡は中世・戦国時代を研究する上では切り離すことができない遺跡であり、しかも、当時の遺構がそのまま残されていることから、城郭研究にも大変貴重な遺跡で、見学者も大勢訪れています。また、日本史研究上においても重要であるばかりでなく、強度の歴史解明においても大変役立つものであり、そうした史跡が身近にあるということは私たち大東町民の誇りでもあります。」

本書には付図があるだが入手したものはなかった。折り込みで史跡範囲図が付いている。
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讃岐高松藩・陸奥守山藩下屋敷跡 東京芸術大学附属竹早中学校校地内遺跡発掘調査概報

讃岐高松藩・陸奥守山藩下屋敷跡
編集:東京芸術大学附属竹早中学校埋蔵文化財発掘調査団
発行:東京芸術大学
発行日:1997年3月31日
ページ数:35P+図版10P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「これまでの調査によって、近世の土地利用の在り方が、明治期の師範学校の建設、さらにその後の東京芸術大学附属竹早中学校・小学校の敷地利用の在り方にまで、様々の影響を及ぼし、継承されてきたことを具体的に明らかにすることができた。都市化の激しい東京の中心に近いところにあって、数百年の歴史の営みが「蓄積」されつつ、今日にまでその跡をたどり得るということは、やはり驚きと言わざるを得ない。」
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史跡高嶺城跡周辺測量調査報告書 山口市埋蔵文化財調査報告第86集

史跡高嶺城跡周辺測量調査報告書
編集・発行:山口市教育委員会
発行日:2003年3月
ページ数:図版2P+42P+図版16P+付図1枚
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「高嶺城跡は弘治3年(1557)、大内家最後の当主である義長が毛利氏の侵攻に備え普請を始めた城と言われています。同年大内氏は毛利氏により滅ぼされ、その後本城は寛永15年(1638)に廃城になるまでの約80年間、毛利氏の城郭として機能しました。高嶺城の機能していた時期は中世と近世にまたがります。今回、史跡指定地より外に所在する城郭遺構の測量調査を実施し、本城跡全体の広がりや構造が明らかとなりました。」

高嶺城のほか、兄弟山城、障子ヶ岳城の調査も含まれます。
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国指定史跡小田原城跡 住吉橋復原工事報告書

小田原城跡住吉橋復原工事報告書
編集・発行:小田原市教育委員会
発行日:1994年3月
ページ数:図版2P+53P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「国指定史跡小田原城跡本丸・二の丸の整備は、この核造りともいえるもので、この整備の一環として、住吉橋の復原を、市制施行50周年の記念事業として、平成2年度に実施しました。この橋は、二の丸の大手の門である銅門に入るための重要な橋でありました。この、白木造りの橋の復原工事に際しましては、小田原の匠の優れた伝統的技術が十二分に発揮されましたことは、技術の継承という面におきましても、大変大きな意義を感じているところであります。」

書評:
工事記録が中心ですが、住吉橋の歴史や発掘調査成果も記載され総合的内容となっている。
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米沢城跡 第2次発掘調査報告書 山形県埋蔵文化財センター調査報告書第89集

米沢城跡 第2次発掘調査報告書
編集・発行:財団法人山形県埋蔵文化財センター
発行日:2001年3月31日
ページ数:21P+図版2P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回の調査では、中世伊達氏時代の溝跡や、近世二の丸東大手門周辺に位置すると思われる堀跡の一部など、当時周辺地域の中心をなした米沢城の様子を窺わせる遺構が確認され、また当時の生活の一端を示す多様な出土遺物を得ました。」
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東京都千代田区 文部科学省構内遺跡

文部科学省構内遺跡
編集:文部科学省構内遺跡調査会
発行:国土交通省、文部科学省
発行日:2004年3月12日
ページ数:カラー図版2P+149P
定価:不明
オススメ度:★★★☆☆
「今回発掘調査をしました文部科学省の敷地は、江戸時代には旗本屋敷や日向延岡藩内藤家上屋敷の一部にあたり、国史跡に指定されている江戸城外堀跡の至近に位置しています。発掘調査では、江戸時代のごく初期に棟が位置周辺を屋敷地として開発した痕跡や、屋敷と外堀沿いの道路とを画する下水溝などの遺構が発見されました。
特に本遺跡周辺の外堀石垣は、江戸城外堀普請としては最後の寛永13年(1636)の普請により完成したものですが、発見された下水溝は、この普請以前に廃絶したものであるにもかかわらず、外堀に平行するものであり、寛永13年以前に堀の位置が既に確定していたことを示すと考えられるなど、都市江戸の開発と江戸城普請の計画性を考えるうえでたいへん意義深い発見であると思います。」
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