金沢城・兼六園研究会 総会&5月例会

今週末は良い天候に恵まれそうです。本日は金沢城・兼六園研究会の総会日でした。
旧石川県庁 発掘調査現場
会場は石川県立生涯学習センターでした。前の旧石川県庁では先日の新聞報道にもあったとおり、発掘調査が始まっていました。堂形にあった倉庫跡など出てきたらまた見に行きます。
金沢城・兼六園研究会は本日第18期の13人を迎え160名となりました。私は第17期ですが、昨年より人数が減っているのが気になります。特に、昨年入った我が第17期が継続者が少なかったのは残念です。金沢城大学出身者のため、兼六園が活動に相当入っていることがイメージと違ったのでしょうか。
それにしても、金沢城跡が国史跡に答申され、後に野田山墓地や戸室山石垣丁場跡など同等の史跡が多数控える中で、ガイドの素地となる本会会員層が薄くなるのは残念なことです。
金沢城の建物の魅力
総会の後、5月例会として、金沢城調査研究所の正見氏による「金沢城の建物の魅力」というテーマの講演がありました。正見氏は地元金沢の出身で研究所では建物の担当です。
何度か正見氏の講演や解説を聞いたことはありますが、今日はいつもとは切り口の違う講演でいろいろと発見がありました。
突然ですが、皆さんは「城郭建築物」って何を指すか分かりますか?
  天守は?門は?櫓は?塀は??御殿は???倉庫は???
城郭建築物の定義は江戸時代の武家諸法度らしいです。社会の授業で習いましたね。その中では「城郭建築物とは戦闘に関係する建築物」ということらしく、天守、門、櫓、塀などが該当します。生活に供する御殿は該当せず、倉庫は・・・?よく分かりません。
城内にあったその他建築物といえば、神社や東照宮です。金沢城の東照宮と言えば、尾崎神社ですが、今日帰りにたまたま寄ってみると、なんと本殿瓦の修復に合わせて、拝殿の雪囲いが外されていました。最近は鮮やかな彩色を保護するために年中囲いがされていましたが、今日は思わず「アッ!」って叫んでしまいました。おそらく期間限定ですので、昔ながらの囲いの無い写真を撮るのは今ですよ!
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今年1月の拝殿
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今日の拝殿
話を戻しまして、明治以降城外に移築された建築物には以下のようなものがあります。
・金沢東照宮社殿
  ・・・尾崎神社本殿・拝弊殿
  ・・・長田菅原神社拝殿(旧本地堂もしくは護摩堂)
・二ノ丸唐門
  ・・・尾山神社東神門
・二ノ丸能舞台
  ・・・中村神社拝殿
・玉泉院丸二重塀
  ・・・旧江戸村(現在の所在は不明)
長田菅原神社と中村神社については後日行く予定です。