戦国時代の足利将軍家と本願寺・加賀一向一揆

戦国時代の足利将軍家と本願寺・加賀一向一揆
本日は石川県生涯学習センター(旧石川県庁)で、「加能史料はいま」平成19年度第2回の公開講座でした。講師は聖学院大学非常勤講師の山田康弘氏により、「戦国時代の足利将軍家と本願寺・加賀一向一揆」というテーマで講演がありました。
今回の対象となる時代はまだ加能史料としては発行されていないところではあるので、先取りということになりましたが、戦国時代初期の12代将軍足利義晴と10代本願寺宗主(しゅうす)証如の関係と門徒集団加賀一向衆との関係を、現代世界と比較しながらの非常に分かりやすい話でした。良い内容ではあったのですが、大学講師特有の単調な話し方が、今日のうららな天候と相まって眠くて仕方がありませんでした。
戦国時代の足利将軍家は一般的に無力だとか、傀儡政権に過ぎないという評価が定着していますが、研究者もそういう固定観念からか現在でも研究がほとんど進んでいないとのことで、実は権威として役割はまだまだ健在だったようです。事実、将軍の呼びかけ(書状)に応じて大名が行動を起こしているのですから確かにそうなのでしょう。織田信長の傀儡といわれる15代義昭にしても、実際織田包囲網が一時的にせよできたわけですから。
歴史は固定観念で見ずに、やはり疑ってかかるところに新発見があり、面白さがあります。