金沢城河北門等の復元整備専門委員会は21日、石川県庁で開かれ、宮守堀の水堀化で県側は、石垣復元後の鯉喉櫓(りこうやぐら)台を見学スペースとして開放する設計案を示した。安全柵で囲い、段階復元する宮守堀などについての解説板を設ける。
辰巳用水を取り入れる宮守堀は兼六園からの流下水の60%を取水し、自然流下で近江町用水に排水することで、堀水を二日間で入れ替える。
昨年11月に起工した河北門復元では、発掘調査の結果などを受け、ニラミ櫓台の東西南北の石垣の形式を決めた。北面は現状の「割石積」を一部積み直した上部に「粗加工石積」を復元する。二の門では三月上旬から石垣を積み始め、七月に完了する予定とした。
県は年度内に宮守堀の実施設計を仕上げ、新年度から工事に着手、河北門の復元と併せ2010年春の完成を目指す。(北國新聞2008年2月22日付記事より)