平成19年度金沢城大学 「石切丁場と石垣普請」

平成19年度金沢城大学 「石切丁場と石垣普請」
金沢城大学 歴史文化コースも今日で終わりです。今回は金沢城調査研究所の冨田氏による「石切丁場と石垣普請」という講演でした。冨田氏には城内石垣ツアーやキゴ山ツアーなどで何度か石垣に関する解説を聞かせてもらいましたが、こういう学習タイプの講演は初めてでした。
金沢城の石材研究も、すでに他地域の石材利用との比較というステージにあるようですが、石垣といえば今でも「刻印」が気になる人が多いようです。
以前は家臣の家紋と言われていましたが、天下普請の城でない金沢城では最近はその説は違うと言われています。現在は石切集団単位の縄張りを示す印と言われていたり、そもそも家臣の家紋と最初に言われた根拠となった絵図上の記号も、1,2,3,・・・、イロハニ・・・のような序列を表すものに過ぎないのではと言われていたりするそうです。この謎はタイムマシーンに乗って、当時に人に聞きに行かないと本当のところは分からないのかもしれません。
講義終了後、閉所式が行われ修了証書をいただきました。2年間受講しましたが、興味の尽きない、貴重な話題を提供してもらいました。来年度も続くそうですが、私は就業形態が変わるので来年度は受けることはできないでしょう。もしこの先何十年も続くようであれば、また受けたいと思います。
平成19年度金沢城大学
そういえば、「よみがえる金沢城」(北國新聞社刊)ですが、来春には第二巻がでるようです。楽しみですね。