金沢市の前田土佐守家資料館の平成19年度第4期特別展が昨日より始まった。今日は学芸員の方による解説講座があったので、午後からの用事の前に予約して参加してきた。今日は昨日からの雪で屋根にもかなりの雪が残っている。
今回は「Warande Der Dieren 動物庭園」という題で、同家史料のなかの動物がテーマだ。題のアルファベットはオランダ語だそうだ。学芸員の方は何と読むのかわからないとのこと。ちなみに、この方英語もからっきりダメなそうで、外国の方の質問にも堂々と日本語で答え、それでもダメなら電子辞書で翻訳して見せているとか・・・それでも勤まるのね?
さて、江戸時代どのような動物がいたかというと、よく登場するのは、上級武士なら馬や鷹や鯉などであるが、鷹は鷹狩りにはかかせないステータスシンボルでもあったので非常に大切にされ、羽の1枚1枚に付けられた名前を記した古文書があった。さらに鷹が打ち身をつくったときの薬の調合方法などを書いたものも。
産業振興のために、当時九州や紀州でさかんに行われていた鯨漁の調査も能登で行っている。しかし、太平洋に比べると日本海近海では迷い鯨を湊に誘導して捕える具合で、産業としては断念したようだ。
ちらしのカラー表面に載っているライオンの図、70歳ぐらいの絵師によるものです。アルファベットも絵の一部としてすべて写本しています。展示は全5ページ。他にカメレオンが描かれたものもあります。
展示スペースは小さいながらなかなか楽しめました。講座では、最初に資料館が展示の度に発行してきた資料館たよりが有料になったアナウンスと、20号までの合冊を作成した案内がありました。あと5年経てば第二号を作りたいと言っていましたが、予算が許すかどうか。私はカラーでもっていない号のみ補充してようやくカラーで揃いました。
終了後、次の用事までは少し時間があったので、今年初の雪の金沢城を散策する。残念ながら菱櫓・五十間長屋はすでに屋根雪は落ちていたが、三十間長屋や鶴丸倉庫、石川門一の門は屋根雪の写真をばっちり撮ることができた。金沢城は白壁なので雪がとても似合う。また薄っすらと雪をかぶる石垣の趣もなんとも言えない。