曇りに時々陽の差すような天候の中、近くの倶利伽羅城へ行ってきました。先日購入した「図説・石川県の城Ⅵ」を持って縄張りを確認しながら歩きました。
倶利伽羅には古来から不動尊があり、源平合戦の「火牛の計」で有名ですが、倶利伽羅山は加賀と越中の境であるため、戦国時代、加賀前田氏と越中佐々氏の戦いが繰りひろげられた地でもあります。
倶利伽羅公園を中心に前田氏が「倶利伽羅堡」を築き、源氏ヶ峯を中心に佐々氏が「源氏ヶ峯城」を築きました。倶利伽羅城というと源氏ヶ峯城を指していることが多く、倶利伽羅公園が城跡であるということを知る人は地元でも少ないです。
本を片手に郭や竪堀、土塁を確認しました。土塁跡は予想以上に状態良く残っており、また高井氏の縄張り図はすべて網羅しているとは言えないため、再調査する必要がありそうです。後日地形図を入手してから訪問することにしましょう。
倶利伽羅公園の西側に残る竪堀(土橋から下方向を撮影)
林道脇に残る土塁