今年は秋が短かったような気がしますが、紅葉と雪のコントラストも良いですね。
本日はテキスト「よみがえる金沢城」を使用した講義の4回目。講師は石川県立歴史博物館の濱岡伸也氏です。濱岡氏の軽快なトークで、文化の大火後の二の丸御殿の再建前後の話を聞きました。
江戸後期になると幕府や藩など士階級はどこも財政難だったわけですが、商人はいろいろな投資ビジネスを行なって大変裕福であり、農民にしてもある程度の余裕はあったようです。文化の大火が1808年、1780年に東本願寺焼失、この30年ほど前の出来事が古文献に残っており、北陸からは村や寺単位で寄付を京へ持参しているそうです。中には修理が終わるまで10年間帰らずに労役を提供した者までいるということで、この話、前にどこかで聞きましたが、農民にもある程度の余裕が生まれていたことの証明です。