本日、金沢城大学の第3回目です。前回は公開講座だったので、実質2回目になります。1回目に引続き、テキスト「よみがえる金沢城1」を使った解説講座です。本日の講師は、金沢城調査研究所の正見泰氏です。本研究所で唯一の建築担当だそうです。
大坂の陣後の一国一城令により、加賀藩も金沢城を残して一旦廃城となったようだが、小松城は三代利常の隠居城として修復され、富山城は利常隠居後の富山藩分藩の際に修復された。同時期に大聖寺藩も分藩されているが、古来の大聖寺城は修復されず、城下に陣屋を構えている。大聖寺藩は城の修復が認められなかったようだが、理由はよくわからない。
ちなみに、小松城には二層三階の天守風建造物があったようだが、会津若松城の庭にあった三階数奇屋風建物に類似していたものかどうかという話があった。
テキストとして使用している「よみがえる金沢城1」(北國新聞社)の67ページに1箇所訂正があります。
「花熨斗型釘隠金具」 → 「花熨斗形釘隠金具」