一部報道によると、30年ぶりにF1を開いた富士スピードウェイで運営上のトラブルが相次いだようである。
仮設スタンドの一部では、コースに向かっての傾斜が不足したため、死角ができ、走行する車が見えない席があった。この場所を6万1000円(3日間通し、大人)の指定席で販売していたが、自由席券とみなし、対象の7000人に差額の5万円を返却することに決めた。
また、今回は、会場周辺の混雑を防止するため、会場付近を交通規制。車での来場を禁止、すべての観客を最寄り駅や指定の駐車場からバスで会場入りさせる「チケット&ライド」方式を採用した。それでも渋滞を防ぐことはできず、富士スピードウェイによると、30日は85人が決勝の開始に間に合わなかった。前日の29日は乗り場に通じる会場内の道路が陥没。バスが動けず、約2万人の帰りの客が雨中で長時間待たされた。開催された3日間で計28万2000人(主催者発表)が訪れていた。
期間中は天候不良など悪天候だったが、30年ぶりの開催に万全を期したはずであり、あまりにお粗末である。去年は鈴鹿に行ったが、今年は富士がチケット&ライド方式を採用したからかチケット代が高くなり、周辺の宿泊や交通手段に納得いかなかったため断念した。しかし、折角高いチケット代を払ってレースが見えなかった人がいたとは気の毒である。7000人とは富士もあまりにお粗末な数ではないか。