透明な電子回路でガラスが変わる

「窓ガラスが太陽電池や壁照明に」
一見すると普通のオフィスの窓ガラス。ところが紫外線で発電する太陽電池や赤外線反射機能、そして発光機能などを備えている。昼は太陽電池で発電しながら赤外線を反射、ただし冬は赤外線を透過して省エネルギーを図る。夜は液晶シャッターで外に明かりが漏れないようにした壁照明、と状況に応じた使い分けができる。
「自動車のフロント・ガラスに情報を表示」
フロント・ガラスに各種運転支援情報を表示するいわゆる「ヘッドアップ・ディスプレイ」。半透明のシートにプロジェクターで文字などを投影する技術は既にあるが、透明回路を使えば自然光で、見やすい表示が可能になる。
「眼鏡のレンズがそのままディスプレイに」
身近な眼鏡も、普段は透明なレンズが必要な時にディスプレイになる。プレゼンテーションをするときのプロンプター(スピーチやニュース放送などで使用される原稿表示装置)などに使えるようになるかもしれない。
これらの例は、日経エレクトロニクス2007年8月27日号で紹介されている「透明回路」の利用例です。世の中にはすごい技術を開発する人がいるものです。この技術はあと数年で実用化が開始される見込みという。生活はますます便利になるでしょうが、災害対応能力は落ちる一方ですね。