マイクロソフトは8月22日、Windows XPのパソコン・メーカーへの出荷を、2008年1月31日に終了すると発表した。メーカーのWindows XPプリインストール・パソコンの生産も同日で終了する。08年2月1日以降、Windows XPをプリインストールしたパソコンを買えるかどうかはメーカーの在庫次第になる。
今回の出荷終了は、マイクロソフトが定めている「製品ライフサイクルガイドライン」に沿ったもの。最新版であるWindows Vistaの一般向け発売が始まったのが2007年1月30日。同ガイドラインに沿って、ここから1年が経過した2008年1月31日に、前バージョンであるWindows XPのパソコン・メーカー向けライセンス(正規OEMライセンス)の出荷を終了する。
08年2月以降、企業がWindows XPを確実に購入する方法は、Windows Vistaのライセンスを購入して、旧バージョンを使用する権利である「ダウングレード権」を行使することだ。具体的には、2通りの方法がある。 1つは企業向けの一括購入形態である「ボリュームライセンス」で、Windows Vista Business/同 Enterpriseを購入すること。もう1つは、Vista Business/Ultimateをプリインストールしたパソコンを購入することだ。いずれの場合も、Windows XP Professionalなど、複数の旧バージョンを利用できる。
ライセンス提供終了後もマイクロソフトは、Windows XP全エディションに対して、2009年4月までメインストリームサポート、2014年4月まで延長サポートを、それぞれ提供する。
Office2003に続き、WindowsXPの提供終了で、店頭のみならずBTOでも、WindowsXP&Office2007の組み合わせしか購入できなくなる。その日まで半年を切った。それでもビジネス用途でVista切り替えが進むかどうか、現在のアプリケーションや周辺機器のVista対応が遅れているなかでは、マイクロソフトの対応に不満が大きくなる可能性も否めまい。