きくざくら学習会とは、金沢城・研究会研究会の初心者講座です。平日開催の金沢城大学の講座修了者のみ加入できることもあり、お年寄りの中に若者一人です。慣れてますが・・・
今日は兼六園隣の玉泉園の見学です。玉泉園のいう名は二代利長の室であり、織田信長の娘であった「玉泉院」に由来します。といっても玉泉院とは直接関係ないようです。
ここは加賀藩の大小将頭の脇田直賢(わきたなおかた)の敷地であり、直賢は10歳頃まで芳春院(利家の室)に養育されていたようです。今回、会員のお一人が芳春院の日常の出来事を書いた「東路記」(あずまぢのき)のなかに、静岡県興津にある臨済宗の寺清見寺に一泊した折に、『ノウゼンカツラの種がほしい』という記載を見つけ、偶然にも脇田の作庭した玉泉院にもノウゼンカツラが咲いているということで今日の見学となりました。
写真の花がノウゼンカツラです。漢字では「凌霄花」と書きます。濃い桃色の大きな花です。これは入口近くの屋根の上に咲く、株分けの若いツタのようです。
親は奥庭の二股の松の木に巻きついて、ツタも太く立派なものでした。かなりの古株らしいので、こちらの花は7月下旬にならないと咲かないようです。兼六園下の坂道からも見えるようなのでぜひ一度見てみて下さい。