夜分には雨が降っていましたが、朝出発するまでにはあがりました。快晴です。
今日は移動が長いので高速道路を使います。甲府南ICから降りてすぐの山梨県考古博物館に行きました。山梨県埋蔵文化財センターに隣接するこの施設は、土器を中心とする考古学資料が展示されています。展示数は他の考古学博物館に比べても非常に充実していました。目的は別にあったのですが、埋蔵文化財センターがまとめた発掘調査資料をここで購入できるのです。城館関係は、これまで甲府城跡、躑躅ヶ崎館跡、勝沼氏館跡の調査があるようですが、資料は甲府城跡しかありませんでした。
次に、大月市に移動し、岩殿城跡に登りました。ものすごい絶壁の上にある本丸までは昨日の要害以上に急な坂でした。中腹には「ふるさとの館」という施設が無料で開放されており、ビデオで岩殿山と大月市の歴史を知ることができます。
岩山のため、門も石垣を積むまでもなく、巨石を両側に配し(というよりもともとあったのか)、圧倒されるものがありました。本丸(主郭)にはテレビ局のアンテナが建設されていました。本丸は周りの木が伐採されておらず景観は残念ながらそれほどよくありません。
が、快晴の今日は城跡のみならず富士山の眺望も楽しめて2倍楽しかった。ほんの少し霞がかかっていましたが、雲もほとんどなくこれ以上を望むのは贅沢でしょう。というのも私自身、富士山は初めて実際に見たのです。
勝沼に取って返し、塩山へ向かう途中で勝沼氏館跡に寄りました。案内板もなく少し迷いましたが、ここを紹介した記事は草むらの写真がよく使用されていますが、着いてみて驚きました。福井県の朝倉氏館跡と同様に、建物跡をわかりやすくするように整備され、遺構の規模も躑躅ヶ崎館跡に劣らないほど広かった。さすがに信虎の弟が治めていた館跡です。
塩山では信玄の墓のある恵林寺に行きました。さすがに大きな伽藍でした。