本日も天候は良いです。相当疲れていたのか朝目覚めたら予定より大幅に過ぎていました。今日は甲府五山の続きです。
まずは、泊まったホテルから程近い「法泉寺」に向かいます。ここは信玄から9代前の武田信武の菩提寺であるとととに、息子勝頼の菩提寺となっています。墓地には信武と勝頼の墓がありました。
次に武田神社の北へ向かいます。「積翠寺」、ここは要害山の麓にあり、武田信玄生誕の地となった寺です。寺内には信玄生誕の碑があります。生誕の碑の背後には躑躅ヶ崎館の詰城である要害山城が控えます。生誕の碑は要害山主郭部にもありますが、甲陽軍鑑では今川軍に攻められ、要害山に退却した信虎は、臨月の大井夫人を伴っていたが、登山の途中で間に合わず引き返して同寺で信玄を生んだと伝えています。積翠寺への道は途中非常に狭くなっていますが、迷わず「要害」(積翠寺温泉)に向かいましょう。
積翠寺をもう少し上ると積翠寺温泉に着きます。ここは2軒の宿があるのみですが、要害山への入り口があります。この時期はつつじがとてもきれいでした。
入り口から急な坂が続きますが、頂上の主郭部まで約30分ずっと続きます。しかし、途中には城門であった場所に石垣や平坦部、竪堀、土塁など山城の醍醐味を十分感じることができます。登り始めてすぐに眼下に積翠寺を望むことができますが、主郭部は周りの樹木のために見通しが悪く、何も見えませんでした。主郭部の逆の城門の先に大規模な石垣が残る堀切が残っていました。
昼を「かいてらす」でとった後、近くの「甲斐善光寺」に行きました。信濃善光寺ほどではないにしろ、平日に関わらず観光バスがひっきりなしに乗り付けていました。本堂の奥には「戒壇めぐり」という地下の真っ暗闇の中を進んで冥途から現世によみがえる体験をするというものを体験しました。「光」というものがどれだけ人に安心を与えているのか感じることができました。
少し道に迷いながら「東光寺」に到着しました。ここは信玄の嫡男義信の菩提寺です。義信の手前には諏訪頼重の墓もありました。池泉鑑賞式と枯山水の2種類の庭園を見ることができます。ちなみに前者は有料です。
五山の1つ「能生寺」は武田信守が開祖の寺です。五山の中ではもっともこじんまりとしており、特徴のないところかもしれません。
五山最後となる「長禅寺」は車で行くには大変不便な場所でしたが、到着して驚きました。他の五山に比べて伽藍が大きく、塔も2つ(三重塔と五重塔)もあるのです。信玄の母大井夫人の菩提寺ですが、五山筆頭となっているだけのことはあります。