前田家墓所に金沢城と同じ最新石垣技術

江戸中期、金沢市野田山の前田家墓所に造られた加賀藩十代藩主の墓に、金沢城の石垣築造に用いられた当時の最新技術が導入されていることが、15日までの金沢市埋蔵文化財センターの調べで分かった。
石材と石材をつなぎ合わせるための金具で、同センターは、ほとんど研究が進んでいない前田家墓所と金沢城の関連を考える上で貴重な発見としている。
金沢城と同じ技術が用いられているのは、1786年(天明6年)に亡くなった十代藩主前田重教を埋葬した石室。石室はブロック室の石材を組み合わせて造られており、石材と石材を強固につなぎ合わせる「ちぎり」という鉛製金具が使われていることが、文献調査から明らかになった。
この「ちぎり」は金沢城の石垣では、1759年(宝暦9年)の「宝暦の大火」で焼けた河北門などの修築で初めて使われたとされ、金沢城で導入されたばかりの最新技術が、藩で最も重要な場所の一つである藩主の墓所に応用されたとみられる。(北國新聞 平成18年5月16日付記事より)


今回の発表を見て、初めて石垣をとめる金具を使った工法があったことを知りました。びっくりです!!