お客様のパソコンにソフトウェアVPNをインストールしたら、インターネットできなくなったということで状況を見に行きました。
対象:
デスクトップパソコン Windows XP Professional SP1
症状:
確かにインターネットできません。DHCPクライアントだったのですが、IPが取得できていないので、手動で入力しますが、DNS名前変換がうまくいっていません。デバイスマネージャでネットワークデバイスを削除して、再認識させますがドライバが正常に認識しません。
状況の切り分け:
1.ソフトウェアVPNのアンインストール → ×
2.ネットワークデバイスのドライバ更新 → ×
3.SP2にアップデート → ×
原因の推測:
いろいろ状況を調査すると、TCP/IPプロトコル関連に問題があるようです。IPアドレス再取得コマンドのエラーメッセージなどをもとにWebサイトを調査します。
結果:
ソフトウェアVPNのインストールによってWinsock(ソケット)のパラメータが変更されるようです。実は、このパソコンは標準のTCP/IPの他に、NetWareクライアントにもなっていたのでそこが影響したのかもしれません。
ところがここまで来て、SP2の膨大な更新ファイルのために復元ポイントが消去されてしまったことに気付きました。再インストールしかないのかと青ざめていたところ、マイクロソフトのサポートオンラインサイトで重要なヒントを得ました。TCP/IPもWinsockも削除できませんが、リセットはできるようなのです。
[文書番号 299357] Windows XPでTCP/IPをリセットする方法
[文書番号 811259] Winsock2の破損を確認して回復する方法
こんな裏技があることを初めて知りました。最後の手段でしたが、何とかインターネットも正常にできるようになり、再インストールを免れました。マイクロソフト様様です。感謝!