アントレプレナーDo it 第14回

アントレプレナーDo it、本日は「小さい会社が勝ち抜く法 ~経営にITを生かす」というテーマで、日経情報ストラテジー編集長の多田和市氏の講演でした。以下要点です。
○等身大のIT活用
 ・まず大事なのは経営コンセプト
 ・経営の目的は?課題は?
 ・コスト削減、業務改善、新しいビジネスの構築
 ・道具としてのITか、戦略を生み出すITか
○IT経営とは何か?
 ・経営の実態をITによって「見える化」すること
 ・「見える化」によって、経営トップによる意思決定スピードを早め、情報共有によって社員を底上げ
 ・ITは道具にとどまらず、ITそのものが仮想店舗のような売り場を作り出す
○IT経営へのアプローチ
1.自社の強みを生かした「選択と集中」
 ・何で勝負するのか
 ・どこに競争力があるのか
 ・顧客に何が評価されているのか
2.強さを生かせるシナリオを作る
 ・どんな段取りでプロジェクトを進めるのか
 ・自社が優位に立つための条件とは?
 ・競合の動きを踏まえたリスクヘッジも必要
 ・複数のシナリオを描く
3.調達から納品までのサプライチェーンを見直す
 ・ローコスト・オペレーション
 ・一気通貫システムが不可欠
 ・サプライチェーン全体における情報共有と業務の一元管理
4.顧客を起点にした発想に社員の意識を変える
 ・販売代行から購買代行へ
 ・顧客のメリットを最優先
 ・顧客をよく知る→「個客」化
 ・個客ごとに付加価値提供
5.常にビジネスモデルを見直す
 ・アイデアの勝負
 ・参入障壁は低い
 ・ビジネスモデル特許への対策
しかしながら、最後は「経営者の覚悟」の問題である。