金沢城 西外惣構堀発掘説明会

発掘説明会 発掘現場
本日、金沢城の西外惣構堀発掘説明会へ行ってきました。関係者や近所の方も大勢いたので60~80人ほどの人がいたでしょうか。城となると発掘説明会もやはり賑わうようです。まず広い場所で概要の説明を受け、現地で詳細な説明を受けました。
惣構は「そうがまえ」と呼びます。この施設は、城郭を守るのが内堀、外堀だとすると、城下町全体を守るものです。金沢城は二代利長が関ヶ原直前に徳川家康と緊迫した時期に内惣構を築造し、三代利常が大阪の陣でやはり緊迫した時期に外惣構を築造したと言われています。
惣構は、堀と土居(土塁・土塀)からなりますが、今回の発掘場所では初めてその規模が確認されました。ここは比較的広くなっている場所ではありますが、幅が20mにもなるようです。堀も15m前後、深さ2m弱と推定されるようで、これはひとつの川ですね。まあ流れがなかったようですので長細い池と言ったほうが近いでしょうか。内堀、外堀ほどではないにしても大きいですね。工事も大変だったことでしょう。
大規模な空襲に遭っていない金沢のまちでは、今でも惣構の一部が用水や塀として残っています。今まではそういう貴重な資源も自慢のネタにしてこなかった遠慮深さもありましたが、これからはぜひ観光資源として有効活用してほしいと思います。