アントレプレナーDo it 第7回

創業・経営改革セミナー アントレプレナーDo it第7回目です。第6回目は衛星の不調により来週になりました。
今回は、「開業手続き実務あれこれ」というテーマで、中野坂上行政書士事務所の行政書士、山内一永氏です。以下、要点をメモします。
個人で起業か、会社設立か
・個人事業は設立、準備、維持の費用も少なく、手間がかからない。
・税金から見て、個人の累進課税率と法人税率を比較して決める。
・法人の株式会社と有限会社は有限責任であり、個人事業は無限責任である。
・個人の事業承継は相続となり、法人の事業承継は法人格があるので取締役が変わろうとも問題なく続く。
・契約を法人のみ対象とする場合もあり、信用面で差がある。
・営業に必要な許認可がある場合、法人格が必要な場合も多い。
会社法改正の話も少し出ましたが、有限会社がなくなり、株式会社に統一されるという話は実は非常に悩ましい点が含まれることに気づきました。
メリットとして
・最低資本金制度の撤廃
・類似商号の規制の撤廃
・取締役の数
がよくあげられますが、現在の有限会社の
・取締役の無限任期
・決算の無公告
というメリットがなくなり、登記更新の手間や公告費用がかかるということがわかりました。
これは非常に悩ましい問題です。新会社法施行までに有限会社を設立するかどうか、当初の予定にはなかったことなので悩ましいです。