RMSとは、正式名称「Windows Rights Management Services」というマイクロソフトのOffice文書漏洩対策ソリューションです。
システム要件が
・Windows Server 2003
・Active Directory
・SQL Server 2000 SP3
・Office Professional Edition 2003
という最新のプラットフォームやアプリケーションを必要としているので、現状初期投資が必要ですが、情報漏洩対策としてオープンソースでは実現不可能なきめ細かい設定が可能です。
一般に、情報漏洩対策としては、
・ファイルへのアクセス制御
・ファイルの暗号化
に重点がおかれているのですが、ファイルが開けた後の行為については全くの無力です。
RMSはWord文書、Excel文書、Powerpoint文書、Outlook電子メールに限ってではありますが、
・ユーザー単位の認証
・ユーザーまたはグループ単位の利用制限
・コピー、印刷、転送の禁止(閲覧のみも可能)
・他のプログラムによるアクセスの可否
・プラウザでの表示制限
・有効期限を決めた閲覧制限
というきめ細かい制御が可能になります。ユーザーの操作もメニューから非常に簡単に設定できます。印刷不可、有効期限ありを実現できるのは良いと思いませんか?
現在はシステム要件がまだ敷居が高いと思いますが、ここ数年でハードウェアもリプレースが進むと思いますので、数年後には現実的なソリューションだと期待しています。
今日は先日のセミナーでもらった「Windows RMS 完全バイブル Ver.1 テクニカル リソース CD」(マイクロソフトサイトから1,050円で配布中)を見ていました。中には自習テキスト、技術資料、導入ガイド、プレゼンテーション等、2005年2月現在の資料がたくさん入っていました。声とスライドが同時に展開するプレゼンテーションはとても良い出来だと思います。このCDが作成された頃に1.0だったバージョンは、現在1.0 SP1となっていますし、今後も継続して進化していくでしょう。期待です!!
日本語版RMS参照サイト