渋谷警察署の裏通り、表通りの喧騒が嘘のような静かな場所に金王八幡宮があります。
この神社は澁谷氏の祖である河崎基家の創建と言われる。基家が後三年の役での活躍により、源義家からこのあたりの土地を与えられ、ここに居館を構えたときの鎮守社として祀られたようである。
境内は回りを住宅用地に削られて広いとはいえないが、それは社殿の奥に高層ビルが立ち並ぶ光景も影響しているのかもしれない。
現在の社殿は春日局が日光東照宮を模して造営したというだけあって絢爛豪華である。
その社殿の前に、渋谷城の城石として一つの石が置かれている。渋谷城は砦跡というよりも居館跡というほうが正確かもしれない。この石も居館の石積みに使われていたものであろうか?