金沢市史跡の金沢城西外惣構に設けられた防御施設である「升形」の復元整備に向け、市は5月中旬から本町一丁目で発掘調査を再開する。昨年度の調査では江戸後期の石垣や堀の存在を確認しており、今年度は調査範囲を面的に広げ、堀の部分の全容解明を目指す。
升形をめぐっては、現時点では江戸時代の姿や規模などが明らかになっておらず、市は復元整備に向け、発掘調査が重要な手掛かりになるとみている。来年度以降は土居部分の詳細調査などを進める予定で、市惣構・まちなか用水検討部会で升形復元の方法などの検討も進める。(北國新聞2009年5月4日付記事より)