金沢城 第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編

第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
いよいよ第2回河北門現場説明会が始まりました。今回は木工事と左官工事が一区切りついたことにより、その工事の説明が中心になります。
前回石垣工事のときは80名だった参加者は、今回50名の募集だったにもかかわらず、最終的には106名という人数に!!増えてる・・・
今回も石川県土木部営繕課の粋な計らいで申込者全員が参加することができました。今回は前回にも増して報道も多いですね。いよいよ盛り上がりをみせてきたというところでしょうが、参加者の年齢層をみると相変わらず高いようです。
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
安全のためヘルメットをかぶり、工事用足場を上って始めての二の門櫓の内部に入ります。ついさっきまで外から眺めていた建物の中はやはり広いです。この河北門は金沢城の正門にあたるもので、有名な石川門よりもひと回り大きいのです!
参加者は2班に分かれて、木工事と左官工事の説明を15分ずつくらい聞きました。それにしても、昔の技術の高さと、それを忠実に再現する職人たちの根気にはいつも敬服します。
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
窓のそばには彫った部材が・・・、これさっき外から見ていた部材ですね。
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
二の門櫓からは隣で作業中の一の門の屋根工事の様子も見る事ができました。外からはよく見えなかったですが、かなりできてきています。ちょうど屋根を葺く作業の途中です。
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
職人が口に竹釘を含み、舌で方向を整えながら、1本ずつ取り出して打ち付けます。プロの技ですね。
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
そういえば、二の門櫓には梁の部分に、この工事が始まる前にこの場所に立っていた松の木が使用されているとのことです。ここで育った松が梁に姿を変えて、同じ場所に残っているということです。
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
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屋根も間近に見る事ができました。二の門の屋根の反りはあまりないようです。この辺りも外様大名として控えめに?したのかな。
第2回河北門現場説明会 木工事・左官工事編
最後に、この場所は二の門とニラミ櫓台をつなげる土塀の石垣ですが、上部と下部で石垣の石積みが違うのが分かるでしょうか?下は正確にカットされた切石を使っていますが、上は詰め石があります。上の部分は板を被せて板塀のように見えるようになります。実は内側に石積みがあるという「隠し石垣」という珍しい形式なのです。