本日から石川県立美術館で「百万石の大名展」が開催されています。開会式には谷本知事も参加されていたようで、展示室で説明を受けていました。どうりで興味なさそうなスーツ姿がたくさんいるなあと思いました。
加賀藩前田家の収集した美術工芸品を収蔵する尊経閣文庫が、石川県で大規模に公開されるのは昭和38年以来46年ぶりとなるそうです。尊経閣文庫とは5代藩主前田綱紀公の収集した美術品の総称です(もっとも当人は尊経庫蔵書と読んでいたようです)が、3代藩主利常の蔵書を小松蔵書、4代藩主光高の蔵書を金沢蔵書と呼び、その後の藩主の収集品を合わせてそう呼びます。
今回は、県立美術館のリニューアルを記念した企画展ですが、展示されているものはそれでも一部です。自分としては自分の目で初めて百工比照を見る事ができたことが良かったです。「百工比照」とは、5代綱紀の工芸美術品のサンプルを収集したもので、現在は11のたんすに分けて保存しているそうですが、ちょうど綱紀の時代に解体や補修を行なった利常の隠居所であった小松城や江戸の藩邸から実際に収集されたものもあり、写真で見ていたものとは明らかに違う迫力がありました。
平成21年2月15日~3月22日
展示のほうは、3月5日に展示替えがあり、現在は「国宝 万葉集巻第三・第六残巻(金沢万葉)」が、その後「国宝 古今集巻第十九残巻(高野切)」が展示されるようです。これ以外の展示品は期間中いつでも見る事ができます。