道具がほぼ揃ったので、いよいよ製作に取り掛かります。
創刊号では六階の「小屋組み」と「破風」を作成します。今日はまず「小屋組み」を作成します。小屋とは、小さな建物のことではなく、木造建築の屋根裏のことです。日本式の小屋は「和小屋(わごや)」と呼ばれ、鎌倉時代後期に発明されて以来、日本の寺院や書院造りの重い屋根に利用されている工法です。
添付の紙ヤスリを5X10cmにカットして、組み合わせる溝部分を中心に、小さな同じ部品同士をマスキングテープで固定してヤスリ掛けしました。
仮組みして穴の大きさなどを調整しながら、木工用ボンドで部品を連結していきます。部品へのボンド付けは竹串の先につけて行います。木工用ボンドは「速乾タイプ」ではなく通常タイプを勧めていました。塗るのに時間がかかるので、速乾タイプだと乾くのが早過ぎるようですね。作ってみて意味がわかりました。
小さな部品なので折れないように気をつけながら作業を進めます。部品はレーザーカットして精巧に作られていますが、なにしろ小さな部品なのでうまくはまらない部品もあります。ヤスリをかけたり、カッターで削ったりしました。
小屋組みの土台部分を井形に組みます。
小屋組みが完成しました。下の土台と上の梁で固定され、思う以上にしっかりとした状態です。日本人の知恵に感心します。
2時間の作業でしたが、楽しみながら作成できました。
残りは破風です。部品も少なくなりました。次は塗装しなくてはいけません。ここまで来て付いてきた部品を今回全部使うのではないことに気付きました。屋根を形作る部品については、各号に少しずつ付いてきてどこかで一気に作るようです。