金沢市立安江金箔工芸館 冬季展「”めでたいもの”尽くし」

先日年間パスポートを購入したことですし、金沢駅前に来ましたので昼休みに安江金箔工芸館に行ってきました。初めて行って来ましたが、場所がわかりにくいですね。
金沢市立安江金箔工芸館 冬季展「
平日の昼とあって、他のお客さんも居なかったのでゆっくりと鑑賞しました。2階が展示室となっており、冬季展「”めでたいもの”尽くし」の展示品を見た後、1階の受付横の部屋で金箔の製造工程に関する説明を受けました。
金沢市立安江金箔工芸館 冬季展「
説明の後、別の部屋で金箔入りのお茶と和菓子をいただき、金箔の製造工程の一部を見せていただきました。金箔に関する日頃の疑問について話を聞きました。
金沢箔は日本でシェア99%、とは本のタイトルにもなっている有名な話ではありますが、
残り1%は何処だろうか?・・・
と思いませんか。
現在は金沢近郊でも個人宅で金箔製造をしているところはほとんどないそうで、金沢サティ近くの箔団地に集まって作業をしているそうですが、一時金沢で箔打ちを学んだ人が滋賀や富山で製造をしていたことがあるそうです。それが1%なんだそうで、将来的に県外で製造する可能性が全くないわけではないので99%ということらしいです。確かに100%とは言いにくいですね。金箔打ちに使用する雁皮紙の製造は胸を張って100%と言えるそうです。最近は市販紙(これは1回の使い捨て)を使用することも多いようですが。
近世は幕府直轄事業として江戸と京でしか認められていなかった金箔製造ですが、現在は隠れて製造していた加賀でのみ製造しているとは皮肉なものです。金箔製造はかなりの重労働であったので、忍耐のある北陸人に合っていたことも一因のようです。
充実した鑑賞でしたがお金を使っていないのが少し気が引けます。年間パスポート有難う!

「金沢市立安江金箔工芸館 冬季展「”めでたいもの”尽くし」」への1件のフィードバック

  1. 子供のころ、近所の友達のおばぁちゃんが、箔を四角く型抜きする工程の内職をしてるの見せてもらいましたよ。
    潰されて不定形に広がってる金箔を、型を押し当てて切り抜いて、長い箸で四角い紙の上に移して上からフーと息をかけてならし、紙をかぶせる。この繰り返し。
    端のあまりはちゃんと屑箱?に入れて再利用するため回収です。
    この仕事に大いなる価値があると、子供のころよく理解できてなかったら、もっとじっくり話しを訊いとけばよかったと今は思いますね。

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