能登町教育委員会は17日、同町松波の県指定史跡松波城跡庭園跡の今年度発掘調査で、石組みで水の流れを表現した「枯山水」の遺構の構造や、付近を流れる松波川で採取された石を使用していることなどが明らかになったと発表した。
枯山水の遺構は1962年の公園整備中に見つかり、80年度に発掘調査が行われた。今回の調査では、枯山水は渦巻き状に敷き詰められた地点から水が湧き、幅0.3-1.3メートル、長さ約7メートルを流れ、池状遺構に流れ込む様子を石組みで表現していたことが新たに分かった。
来年度は遊歩道などを調査し、庭園の全容解明を目指す。(北國新聞2008年12月18日付記事より)