風邪気味な体調をおして、楽しみにしていたイベントに参加するために安土町にやってきました。紅葉真っ只中冬もすぐだというのに安土城考古博物館の前にはひまわり!?が咲き誇っていました。
今回のイベントは同博物館で開催中の特別展「天下人を祀る」の鑑賞と、裏にそびえる観音寺山の散策です。
特別展鑑賞の前に、観音寺城の調査概要の説明がありました。今回は120名の参加ということで、非常に関心が高いです。滋賀県教育委員会では昨年度まで安土城跡の発掘調査を(18年間)実施し、来年度までに報告書をまとめる予定ですが、今年度から4年計画で観音寺城の石垣遺構の現況調査と一部発掘調査を行う予定とのことです。
展示のほうは織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、3人の天下人が「神」として祀られる経緯に関する内容で、秀吉の豊国神社、家康の東照宮はよく知られた存在ですが、信長は・・・私も知りませんでしたが、建勲神社に祀られているそうです。
信長の神格化は直系の後継者がいなかったこともあり、かなり遅れて明治になってからだそうですが、それは明治政府が反徳川の象徴として、子孫の居た天童藩と天皇の膝元京都で神社を建立したことに始まるようです。
昼食後12時過ぎに博物館前に集まっていよいよ出発です。
今回のコースは、「桑実寺」→「伝本丸」→「伝平井丸」→「今年度発掘現場」→「観音正寺」→「伝布施淡路丸」→「大土塁」→「繖山三角点」→博物館となります。
桑実寺の山門で説明を受けているときに雨がパラパラと降りましたが、後は天候が持ちました。
桑実寺を出ていよいよ本丸を目指します。風邪気味の体が重いです・・・
伝本丸で説明を受けました。
観音正寺の境内は紅葉の真っ只中で、とてもきれいでした。
伝布施淡路丸へは初めて行きましたが、立派な石垣が郭を巡るように残っており、見ごたえがあります。
少し戻り、繖山で最も高い場所である三角点を目指します。途中佐々木城址の石碑の場所を教えていただきました。(道から少し入るのでわかりにくい場所です)
ここからの道は1人がやっと通れる山道を進みます。
三角点にようやく到着しましたが、ここからの眺めは最高ですね。雨が降ったために霧がかっていたのが残念でした。
三角点から博物館までの道は永延と下りでした。これがまたきつかった。
しかし、途中眼下に安土山を鳥瞰することができ、すっきりと晴れた日にもう一度ぜひ見たいと思わせる景色でした。
帰ってきた頃には風邪は少し治ったような感じでしたが、気のせいだったようで・・・。来年もまた予定を空けて参加したいです。