熊本を出発して、高速を途中で降ります。山間に開けた人吉の地に入りました。
人吉城公園は広かったです。その一角に人吉城歴史館が建てられています。ここで地図をもらうことができますが、中世の城跡を入れるとかなり広大な城です。
屋敷の礎石を示す跡の左奥には人吉市役所があります。人吉城への出入り口であった大手門の正面になります。
復元された大手門横の多聞櫓から角櫓までの建造物は、胸川に面した石垣上に建てられており、絵になりますね。
橋を渡り、角櫓の向かい側にくると、右手に胸川沿いに復元された建造物を、左手に球磨川を臨むことができます。現在は球磨川にかかっている橋は藩政期にはありませんでしたので、胸川に架かる大手橋から入城しなければいけませんでした。
球磨川沿いにはいくつかの船着場からの階段があります。
球磨川にかかる橋から入ると一部復元された塀を見ることができます。ここには米蔵がありました。
人吉城の見どころのひとつ、武者返しです。この石による返しの工法は西洋技術であるはね出し工法と呼ばれるもので、五稜郭など幕末建造の城にわずかに見られるものであるが、旧来の城郭に採用された唯一の城だそうです。本当に珍しいです。
はね出し工法の石垣の脇には御下門が復元されています。ここは三の丸の入口で、御殿のあった二の丸、その上の本丸に続く入口の門です。これより奥には中世の中原城などに続く道がありますが、今回は時間がないので行けません。それにしても広いところです。すべて散策するには半日は必要なようです。
人吉のもう一つの観光スポットが今年国宝に指定された青井阿蘇神社です。
古い社殿は荘厳な雰囲気で、社殿の外側と内側に精密な装飾が残っています。