河北門復元整備 木工事始まる

市内の都市銀行に行くついでに・・・というより口実に、朝の金沢城散策に出かけました。
まずは今月完成した尾山神社前の開渠化された用水です。現れた石積みはかなり立派なものです。
尾山神社前開渠化
尾山神社前開渠化
説明板も立てられたのですが、これが今地元でちょっとした話題です。「辰巳用水の開渠化」という見出しが注文されているのですが、今までここは西内惣構堀の始点だと教えられてきたので、辰巳用水という認識があまりないのです。
歴史的な事実としては、空堀だった西内惣構堀に辰巳用水から水がひかれて水堀化された経緯があり、現在の管理区分としては辰巳用水となっているので、間違いはないのですが、市民から異論がでているそうです。近々建て替える可能性も示唆されていますから、なくならないうちに一度ご覧あれ!
尾山神社前開渠化
金沢城公園では河北門復元整備で、17日ついに木工事が始まりました。年末から来年一月には二の門の上棟式が予定されているということで楽しみです。
河北門復元整備
雪や雨に備えて、上屋をかぶせるために、大きな足場が組まれています。今日も次々と鉄骨がクレーンに吊られていました。
河北門復元整備
17日に工事関係者が出席して行われた「立柱式」に続いて立てられたという「鏡柱」2本と梁となる「冠木」はここ数日の悪天候でブルーシートで覆われていました。この鏡柱、高さ2.29メートル、重さ約1.2トンもあるそうです。
河北門復元整備
一の門は石垣の積み直しが終了し、隣接するニラミ櫓台の石垣を積んでいました。ニラミ櫓台は一月前は根石のみでしたが、すでに高いところは3段目が積まれて、非常に急ピッチに積まれています。これはあっという間に完成してしまいそうです。
河北門復元整備
最後は戦後以来の金沢城のシンボル的存在の石川門修復の現状です。今までは北側の太鼓塀が中心でしたが、今月16日、ついに櫓門の修理に着手しました。工事期間は2010年3月までで、漆喰壁の塗り直しや鉛瓦の取り換えが行われます。現在は二の門の三の丸側全面に足場が組まれていました。
金沢城石川門
二の門の一の門側にも足場を組む準備が着々と進められていました。
金沢城石川門