無料Webオフィスソフト

イチキュッパシリーズやウイルスセキュリティZEROなどでパッケージソフトの常識をくつがえしてきたソースネクストが今度も一波起こしそうだ。
今回は昨年末Googleがサービスを開始したDocs&Spreadsheetsという無料オフィスソフトである。すでに英語版として公開されているサービス「ThinkFree」の日本語化サービスである。「ThinkFreeでがるオフィス」と命名されたサービスはソースネクストというブランドによって急速に普及するかもしれない。
両サービスの最大の違いは同時利用である。GoogleはAjaxを利用し同時編集を可能にしているが、ThinkFreeはJavaアプレットを利用し一度に一人しか編集できない。
「ThinkFreeてがるオフィス」を試してみました。
ThinkFreeてがるオフィス
ソフトを起動すると最初にファイル名を入力するようです。
ThinkFreeてがるオフィス
起動時にJavaアプレットを起動するのでかなり時間がかかります。文書編集の途中でもアプレットが動作して編集を中断されることがありました。が、メニューやアイコンはマイクロソフトオフィスにかなり近いという印象があります。文書作成では段組みもできますし、表計算ではグラフ作成やセル結合までできます。
ThinkFreeてがるオフィス
ThinkFreeてがるオフィス
ファイルを作成していくと最初のログイン画面に追加されていきます。現在ベータ版のためか日本語化できていない部分が多々あります。ファイルの作成時間も国際標準時で表示されています。正規版にリリースされたときはオフィスソフトの使い方が変わるかもしれませんね。
ThinkFreeてがるオフィス
さて無料のこのサービス、どういう収益モデルなのだろうか。ファイル編集の画面には右側にGoogleアドセンスの表示がある。広告収益モデルにしては少し弱い感じがする。これも正規版は始まってみないとわからないのか?
無料Webオフィスソフト ThinkFreeてがるオフィス
ソースネクスト報道資料

ハードディスクが故障する時

日経エレクトロニクス4月23日号でも紹介されているが、先頃Google社は記憶装置関連の学会でハードディスクの故障に関する論文「Failure Trends in a Large Disk Drive Population」を発表した。同社が運用する世界最大規模のサーバーシステムで使用した10万台以上のハードディスクから取得したデータである。この膨大な実証結果から見えてきたのは今までの常識(予測)とは少し違うものであった。
従来ハードディスクが故障する原因としては以下のように考えられてきた。
1.使用頻度が高い(負荷が高い)
2.使用期間が長い(劣化している)
3.動作温度が高い(劣化が早い)
ところが、結果から見えてきたのは、
1.3ヶ月に限っては使用頻度が高いものが群を抜いて故障する確率は高いが、それ以外は使用頻度に相関関係を見ることはできない。
2.期間が3年を超えると故障率があがってくるが、1年や6ヶ月に比べて3ヶ月以内に故障する確率は高lい。
3.温度が45度以上になると故障率が上がるが、むしろ25度以下の低温のほうが故障率が高い。
というものである。
そのほかにも、
・スキャンエラーが見つかったものは見つからなかったものより故障率が10倍高い。
・今のハードディスクに標準搭載されているS.M.A.R.T.の警告なしに故障するものが4割弱あった。
ということも発表された。
これらの結果は従来の常識をくつがえすものでしょう。実感として、半年以内に調子の悪くなるハードディスクが多々あった事実は品質の低さではなかったようです。私は故障率は人の死亡率に似ているように思います。「生まれてすぐ」と「年老いてから」が注意で、「運動してない」人も注意、「年老いてからの急激な運動」も注意というところでしょうか。
興味あるからはリンクからPDFファイルがダウンロードできます。英文ですがグラフは読めるでしょう。皆さんはそこから何を思うでしょうか。

Microsoft Conference 2006

Microsoft Conference 2006 Microsoft Conference 2006
「Microsoft Conference 2006」に参加するために大阪にやってきました。会場は帝国ホテル大阪です。広い会場で大勢の人がやってきています。いわゆる新製品発表会というものなのですが、マイクロソフトのイベントは何か違う雰囲気もありますね。まあインフラに近いものがありますからね。
今回のMicrosoft Conferenceは、東京や大阪の大都市だけではなく、年明けには金沢などの地方都市でも開催されます。それはとても嬉しいのですが、実施されるセミナーの数は東京がすべてなら、大阪はその3分の2、名古屋、福岡は4分の1、金沢は6分の1というところでしょうか。私が聞きたいセミナーは地方都市では開催されず、大阪にやってきたということです。
5つのセミナーを受講し、うち3つはSharePoint Serverに関するものです。目玉は何と言っても、Windows VistaとOffice System 2007なのですが、今回のOfficeのバックエンドサーバーで大きく変化を遂げたのが、SharePoint Serverです。現在のバージョンはSharePoint Potal Serverという名称で、コラボレーションとポータルという、グループウェア機能が中心なのですが、今回、ワークフローなどのビジネスフローが追加されています。何か大きく化けるような気がします。
すべてのセミナーが終ると6時過ぎでしたが、辺りはすでに真っ暗で、川越しに見える夜景がとてもきれいでした。沢山もらったカタログが重かったです。
天満の夜景

大切なデータを守るセキュリティソフト

BHAから「B’s Security Disk Plus」というソフトが発売されています。USBスティックやハードディスクに仮想ディスクと称して暗号化した領域を作成できますよ、という機能を売りにしている外付機器がありますが、要するにこの機能だけソフトで提供して、自分の持っている機器で使用できますよ、ということです。
「手持ちの機器で仮想ディスクを使った暗号化ファイルを作成できる」
というのは良くないですか?さらに製品版には、「使用期限の設定」や「パスワード入力エラー時の自動削除機能」など時限装置的な機能も搭載され、非常に面白いソフトとなっています。

マイクロソフト「パートナープレミア劇場ライブ」
The 2007 Office Systemで広がるビジネスチャンス

パートナープレミア劇場ライブ
先月、SQL Server 2005について開催されたマイクロソフト社のパートナー向けリアルタイムセミナーですが、今回は第2回目。次期Office Systemのアピール点に関するセミナーでした。
デモは、Excelの「条件付き書式」と「グラフ」、PowerPointの「装飾文字」に関するもので、実際に見てみると驚かされますね。ツールバーも全く変わっています。想像していたような新バージョンへの移行の障害はないように見えました。公開している写真だけ見ると引いてしまうユーザーは多いでしょうね。
ついに、Office SystemにもXMLファイルフォーマットが採用されるということで、その構造の説明が以下のスライドです。拡張子の最後に「x」が付くファイル名になりますが、中身はZIPファイルでXMLテキストファイル、画像ファイル、マクロファイルなどに分けて保管されています。拡張子を「ZIP」に変更すると、他のアプリケーションからでも利用できるようになるようです。
パートナープレミア劇場ライブ
最後の質問で、「Office2003のインストールされたパソコンに2007 Office System ベータ2は共存できますか?」、という答えが、「Outlook以外は共存できます。」というのが気になった。「ベータ版は業務に使用するパソコンにはインストールしないで下さい。」という注意を一言添えても良かったのでは?それとも、すでに問題ないほど完成度が高いのだろうか?

マイクロソフト 無償のスパイウエア対策ソフトのベータ版公開

マイクロソフトは6月2日、スパイウエア対策ソフト「Windows Defender」の日本語ベータ版を同社のWebサイトで無償公開した。正式版は年内にも公開する予定である。
無償のセキュリティ対策ソフトとしては「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」をすでに提供済みだが、「Windows Defender」はスパイウエア対策ソフトである。一方の悪意のあるソフトウェアの削除ツールは特定のウイルスを削除するもので、位置付けが異なっている。
機能は大きく二つある。一つは、スパイウエアがインストールされるのをリアルタイムに検知する機能。もう一つは、定期的にパソコン内部のスパイウエアをスキャンする機能である。スキャンするスケジュールはユーザーが自分で設定する。Windows Defenderはスキャンする直前に、新しいパターン・ファイルを自動的に更新する仕組みを備える。検出したスパイウエアは、その危険度に応じて削除するかどうかを指定する。危険度は「高」「中」「低」の三段階である。
Windows Defender(ベータ2)のダウンロードページ

ソースネクスト 年間更新料0円のウイルス対策ソフト

ソースネクストは、年間更新手数料を無料にしたセキュリティ対策ソフト「ウイルスセキュリティZERO」を7月6日より販売開始すると発表した。
ウイルス対策ソフトを代表とするセキュリティ対策ソフトは、定期的なパターンファイルの更新やウイルス検索エンジンなどのアップデートが存在し、パッケージ購入時には1年分のアップデートの権利が付属するのが一般的だ。そして、購入してから1年後に権利が終了すると、それ以後、毎年数千円の年間更新手数料が発生する仕組みとなっており、それがセキュリティベンダの重要な収入源となっている。
「ウイルスセキュリティZERO」はOS対応モデルを採用し、次期Windows「Windows Vista」の正式サポート期間が終了するまで、ウイルスのパターンファイルの更新やエンジンのアップデートなどに必要な更新手数料を無料にする。その分、ソフトウェアの価格は上昇して3970円となるが、まだまだ大手ベンダーに比較しても割安感はある。
@IT ソースネクスト、ウイルス対策ソフトの年間更新料を0円に
上記記事によると、現在のコンシューマ向けセキュリティ対策製品のシェアは、
シマンテック 46%
トレンドマイクロ 26%
ソースネクスト 16%
マカフィー 8%
その他 6%
となっており、「ウイルスセキュリティZERO」により勢力図が変わるのは必至だろう。
ウイルスセキュリティZERO(234×60)

Office2007日本語版ベータ2公開

マイクロソフトは5月24日,オフィス・スイートの次期バージョン「2007 Microsoft Office system」の日本語版ベータ2を公開した。マイクロソフトのWebサイトから無償でダウンロードできる。実費(1575円)を支払えば,メディアを郵送してもらうことも可能であるが、メディアの発送開始は6月中旬の予定。
ビデオによるデモムービーも公開されている。Access2007を見てみたが、インターフェイスががらりと変わり、ウィザードが充実し初心者向きになったイメージがある。拡張子は「.accdb」となっており、現在の「.mdb」とも違うようだ。
今は時間が取れないが、実際にベータ2を動かしてみたいと考えている。

Outlook Expressの最大ファイルサイズ

現在私は、自分でメールサーバを構築してIMAP方式でアクセスしている。元のメール文書容量は10GBを超えている。
通常、プロバイダでメールを送受信している方は、POP形式でアクセスしているはずである。POP形式だとプロバイダのメールボックスは受信すれば削除される(メールを残す設定だと削除可能になって条件により削除される)が、受信しているパソコンのメールボックスは増える一方であろう。
最近は、画像データや動画データのやりとりも増えているため、1通のメール容量もたいへんなものである。
メールアプリケーションは、Windowsであるならば標準で無料でインストールされている「Outlook Express」を使用している方も多いであろう。意外とファイルサイズは気にしていないと思われるのでご注意を!
突然、メールが読めなくなることになるかも・・・
Outlook Express で使用される .dbx ファイルの最大ファイル サイズに関する情報
ここでいう.dbxとは受信トレイ、送信トレイ、ユーザーの作成したフォルダごとに1ファイル作成されます。フォルダに分けずに、受信トレイをいっぱいにしていないですか?

郵便番号辞書ってどうやって更新するの?

IMEの便利な住所入力機能を知っていますか?「929-0335」と郵便番号を変換モード(かなモード)でハイフン入りで入力して変換すると、「石川県河北郡津幡町井上の荘」と該当する住所が変換候補に出てきます。この機能はWindows標準搭載のMS-IMEで実現している機能なので、メモ帳はもちろんマイクロソフト製以外のアプリケーションでも有効です。
そんなのWord、Excelでもできるよ。と思った方、IMEとOfficeでは辞書が別だってこと知っていますか?Office製品は専用の郵便番号辞書を使用します。特に、Accessの「住所入力支援」機能を使っている人は注意して下さい。
ということで2つの郵便番号辞書が存在しているのですが、更新タイミングが全く違います。Officeのほうが頻繁に更新されているようです。平成の大合併でどんどん住所が変更されているので、もう何年も更新していない!という人は一度更新したほうがよいですよ。
郵便番号辞書って更新されてるの?
IME 2003 最新語辞書更新サービス
Office 更新プログラム: 郵便番号辞書 (2005 年 11 月版)