会社を作ろう -定款の認証-

定款の内容は、書籍とアントレプレナーでもらった資料で作成します。表紙を合わせてもB4で3枚に収まりました。官公庁の文書がA4になっていく中でも、定款の標準サイズはB5のようです。
綴じ方は、「ホッチキス留め」と「袋とじ」があるようなのですが、契印(割印)の数を考えて「袋とじ」にしました。
1.定款の中身を真ん中で二折りにする。
2.二折りにしたものをページ順に表紙の間に挟む。
3.ホッチキスで2箇所綴じる。
4.紙を四折りにして背表紙を作り、糊付けする。
5.裏表紙と糊付けした背表紙とのつなぎ目に契印を押す。
定款を3部用意してから、公証人役場(金沢公証人合同役場)に電話をします。時間はいつでもよいということで午後行くことを告げます。
定款の認証に必要なもの
・定款3通
・社印全員の印鑑証明書
・4万円の収入印紙
・5万円の認定手数料
・謄本交付手数料(4枚で1000円)
・実印
1時間ほどで認証手続きは終了しました。今回は訂正もなしに無事認証されました。次は、資本金の払込です。銀行はすんなり受け入れてくれるでしょうか。ここまでは順調です。

会社を作ろう -印鑑作成-

類似商号調査が終わりましたので、印鑑を注文します。
会社では、通常
・代表者印
・社印(角印)
・銀行印
・ゴム印
の4種類を用意します。ゴム印は登記の後で間に合うので、他の3つを注文します。
今回は、良心的なはんこ屋をインターネットで見つけたので、そこで法人設立セットを注文しました。
はんこ太郎 (http://www.hankotarou.com/)
材質は、値段の安いものから、柘植(つげ)、黒水牛、象牙というものが売られているのですが、磨耗しにくく長持ちするということで柘植にしました。

会社を作ろう -類似商号の調査-

本店を置こうとしている市区町村と同じ市区町村内に似た名前の商号がある場合で、しかも、その商号が行おうとしている業種(目的)と同じ業種の場合は、考えた商号は登記できません。
類似商号の調査のポイントは、
・主要部分が同一ではないか?
・発音が同一または類似していないか?
という2点です。
関連書籍やインターネットを調べると、本店を置く予定の市区町村を管轄する登記所で、「商号調査簿閲覧申請書」という書類を提出しなければいけないと書いてあります。
私の住む石川県河北郡津幡町を管轄するのは、金沢地方法務局であり、金沢駅西合同庁舎にあります。そこへ午後から出向きました。が、申請書のカウンターには商号調査簿閲覧申請書がありません。
私「会社設立のため商号を調査したいのですが。」
係「本店はどこになりますか。」
私「津幡町です」
係「では、こちらにあります。」
案内されたのは各種申請書の脇にあるカウンター。河北郡とかほく市の商号調査簿と目的調査簿が並んでいます。ということで商号調査簿閲覧申請書は必要ありませんでした。
津幡町の商号調査が200ページほどと、目的の参考調査で2000ページほどを確認します。正味1時間半ぐらいの時間でした。他社の目的を閲覧するのは参考になります。
今回の調査を経て定款が完成しました。次は定款を公証人役場に持っていって認証を受けます。

アントレプレナーDo it 第8回

創業・経営改革セミナー アントレプレナーDo it第8回目です。
今回と次回は「社長になる人のための会計知識」というテーマで、インブルームLLPの山田真哉氏の講演です。「さおだけ屋はなぜ潰れないのか」で一躍有名になった会計士さんです。
さて、会計センスを身につけようということで2問。
Q.コストを削減したい。どっちがお得?
 1.1000円のものを500円で買う
 2.101万円のものを100万円で買う
この問題のポイントは「コストを削減する」ということが「現金を残す」ということだと気づくかどうか。「パーセンテージ」ではなく、「絶対額」に着目します。よって、答えは「2」です。
Q.どちらが優れた会社?
 1.4000億円の売上高で1200億円の利益
 2.1兆円の売上高で2000億円の利益
この問題のポイントは「優れた」という指標に、現在は「リターンが大きい」という指標が使われるという点。「絶対額」ではなく、「利益率」に着目します。よって、答えは「1」です。
残り、要点をメモします。
・会計の目的
 会社をつぶさないためにお金の動きを集計・分析して会社の経営に役立てる。
・会計の大原則
 収益-費用=利益
   → 利益をあげている=会社は継続する(ゴーイング・コンサーン)
 現金があれば、会社は潰れない
   → キャッシュ・フロー計算書の重要性

有限会社を作ろうか?

本日資金の手当てができたので、ついに会社を作ることになりました。
今年の4月に個人事業をはじめて5か月。ソフトウェア開発という業種ではやはり個人事業という形態はすこしやりにくいですね。
・契約という面では特に、法人に限定される場合も多い。
・相続の面で手続きが面倒。これは今から考えることではないですが。
・個人事業では給与という概念がないため、事業がなかなか軌道にのらない。
・新会社法が施行されれば、有限会社は作れない。おそらく、来年春には施行されると言われている。
最近、アントレプレナーDo itや新会社法改正で勉強した結果、有限会社を設立することで決まりました。
以降、
・類似商号の調査
・定款の作成
・金融機関の払込金保管証明書の作成依頼
・設立登記
・口座の開設
・税務署に法人設立届提出
・社会保険事務所に新規適用手続
と進みます。9月に設立登記を目標に今回も自分ですべて手続きをやってみようと思います。法人化をきっかけに、事業にはずみをつけるために頑張ります。

SCSIハードディスク考察

今でもハードディスクは信頼性で高級機ほどSCSI規格です。が、SCSIは常に進化しているものの古い規格であるためわかりにくいです。自分なりに現状をまとめます。
内蔵SCSIは規格としてインターフェースはUltra320になっているようですが、接続コネクタが2種類あります。
・68ピンLVD
・80ピンSCA-2
インターフェースは別規格がまだあるようです。
・SAS(Serial Attached SCSI)
容量は、回転数ごとに4種類あります。
<10000回転>
・36GB
・73GB
・147GB
・300GB
<15000回転>
・18GB
・36GB
・73GB
・147GB
容量は回転数を考慮しなければ5種類。IDEやS-ATAに比べると選択の余地がないですね。回転数は5000回転違うと、実感として速いとわかります。
いろいろと調べているうちにいい資料が見つかりました。HPが2003年にまとめた資料ですが、ハードディスクに関する詳細な部分がわかります。
Serial ATAテクノロジとSerial Attached SCSIテクノロジ
SCSIの項を読んでみると、現在のインターフェースはSCSI-3に分類されるようです。転送速度がUltra160とUltra320では倍違いますから、先日購入したSCSIハードディスクはUltra160インターフェースで使用しているのでもったいない感じがします。

アントレプレナーDo it 第6回

創業・経営改革セミナー アントレプレナーDo it第6回目です。
今回は衛星不調で延期されていた回の録画ビデオ講座でした。「ビジネスプランはこう作る」というテーマでアプリケーションプラスの羽田野氏です。以下要点です。
・起業者にとってのビジネスプラン
1.自分のやりたいビジネスを具現化するため
2.パートナーや協力者探しのため
3.出資者や金融機関への説明のため
・事業者にとってのビジネスプラン
1.ビジネスの羅針盤とするため
2.金融機関、株主、顧客への説明のため
3.パートナーや社員と会社の現状や未来の姿を共有するため
・ビジネスプランがないと
1.思いつきでビジネスを始めて失敗する
2.なかなかビジネスが立ち上がらない
3.会社の持続的な成長ができない
・ビジネスプランの基本
What (なにを)
Why (なぜ)
Who (誰が)
When (いつ)
Where (どこで)
How (どうやって)
How much (いくらで)
+経営の5大要素
ヒト (人的経営資源)
モノ (工場、設備など)
カネ (資金)
情報 (知識、信用、イメージ)
時間 (納期、期間など)
ビジネスプランというと何か小難しく聞こえるのですが、確かになかなかビジネスが立ち上がらないと実感が私自身もあります。今回の資料を参考に作成してみようと思います。でも、参考資料は製品が1品なんだけど、多いときはどうするんでしょうか。

作業用フォルダのいたずら

突然の豪雨と雷。大気が不安定なようです。
以前のお客様から突然のお電話。何かと思ったら、
「君に作ってもらったエクセルが開かない。そのパソコンからだけ。」
えっ。エクセルとはマクロを組み込んだエクセルのファイルである。現象を良く聞くとそのエクセルファイルがあるパソコンからだけ開かないらしい。共有フォルダなので他のパソコンからでも使用できるが、他のパソコンからは問題なく開くようだ。
ということは、
1.エクセルファイル自体がおかしいわけではない。
2.マクロのないエクセルファイルは使えるので、エクセルのアプリケーションがおかしいわけではない。
原因は、ウイルス対策ソフトかなと思いながら訪問。まず、疑わしいウイルス対策ソフトを停止してみる。
・・・結果は同じである。悩んだ。ファイルを開こうとしているが、処理がループしているか、待たされているようである。悩む・・・。
あることに気づいた。そういえば、以前は作業用フォルダ(Windows98なのでC:WindowsTemp)の中のファイルをすべて削除したら少し調子よくなったな。試してみる。ファイル総数は2200を越えている。
ホッ…無事起動する。動作も軽快である。
総括:
マクロを含むエクセルファイルは、起動と共にいくつかのファイルを作業用フォルダに作成して、終了と共に削除する。しかし、たまにいくつかが削除されずに残る。この積み重ねが2200を越えるファイルの正体である。そして、フォルダの中のファイル総数?の限界により、新しいファイルを作成できなくなって、処理を待たせるという不具合となって現れる。
よく作業用フォルダのファイルを削除するようにしているが、この行為のおかげで今まではたまたま不具合を予防していたようである。
後日談:
実は、自分のWindowsXPのOutlook Expressが時々起動するとエラーで落ちるという現象が出ていた。大体はすぐ直るのだが、どうしても直らないことがあって、同じ作業をした(作業用フォルダのファイルをすべて削除)。WindowsXPでも不要ファイルは随時削除するようにしたほうが良いようである。

技術の移り変わり

今日、訳あってSCSI接続の内蔵ハードディスクを買いに行きました。
ハードディスクの接続方式としては、一昔前はSCSIとIDEの2通りあって、SCSIは信頼性があってアクセス速度が速いという評価でしたので、主にサーバーに使われてきました。そのため、販売数と信頼性確保という制約の中で、未だにおよそ35GB、70GB、140GBという容量的ラインナップは少ないのが現状です。しかも結構な価格です。
現在は、前2方式とは別に、シリアルATA(S-ATA)という方式が普及したため、地方の店舗ではIDEとS-ATAの2方式のハードディスクを扱っています。地方では、なかなか店舗にSCSIディスクを置いてないんです。結局ネットで購入しましたが。
パソコン業界は技術進歩が速く、2年も経てば部品が簡単に手に入らないこともあります。他の製造業に見られるような普及してきたから部品も安くなるよ、という方程式はなかなか当てはまりません。逆に、価格低下が激しい部品もあって、古い部品のほうが明らかに性能は劣るのに、価格は高いということもよくあるのです。
この不思議なことがあるから、この業界に惹きつけられるのでしょうか?

アントレプレナーDo it 第7回

創業・経営改革セミナー アントレプレナーDo it第7回目です。第6回目は衛星の不調により来週になりました。
今回は、「開業手続き実務あれこれ」というテーマで、中野坂上行政書士事務所の行政書士、山内一永氏です。以下、要点をメモします。
個人で起業か、会社設立か
・個人事業は設立、準備、維持の費用も少なく、手間がかからない。
・税金から見て、個人の累進課税率と法人税率を比較して決める。
・法人の株式会社と有限会社は有限責任であり、個人事業は無限責任である。
・個人の事業承継は相続となり、法人の事業承継は法人格があるので取締役が変わろうとも問題なく続く。
・契約を法人のみ対象とする場合もあり、信用面で差がある。
・営業に必要な許認可がある場合、法人格が必要な場合も多い。
会社法改正の話も少し出ましたが、有限会社がなくなり、株式会社に統一されるという話は実は非常に悩ましい点が含まれることに気づきました。
メリットとして
・最低資本金制度の撤廃
・類似商号の規制の撤廃
・取締役の数
がよくあげられますが、現在の有限会社の
・取締役の無限任期
・決算の無公告
というメリットがなくなり、登記更新の手間や公告費用がかかるということがわかりました。
これは非常に悩ましい問題です。新会社法施行までに有限会社を設立するかどうか、当初の予定にはなかったことなので悩ましいです。