平成の築城第2幕が本格化する。金沢城の第2期復元整備事業で、国土交通省は29日、石川県が来年度着工する河北門の復元工事を同省の都市公園事業に採択する方針を固めた。
河北門は石川門、橋爪門とともに「金沢城三御門」と呼ばれ、金沢城の実質的な表門だった。県は北陸新幹線が金沢まで開業する2014年度までに三御門の復元、改修を終えたい考えで、河北門については09年度末の完成を目指し、既に門の位置や形状などを確認する埋蔵文化財調査や基本設計に着手している。(北國新聞2006年8月30日付記事)
投稿者: Tadashi
金沢城の東内惣構堀遺構 来月に発掘調査着手
約四百年前に築かれた金沢市内をめぐる二重の堀「惣構堀(そうがまえぼり)」を調査している市は来月、尾張町で東内惣構堀の遺構の発掘調査に着手する。市は昨年度、武蔵町の西外惣構堀を発掘しており、今回の調査でさらなる実態解明を目指し、国史跡指定に向けた学術的史料とする。(北國新聞 2006年8月24日付記事)
金沢城の石垣用 崩落した石その場で加工
石川県教育委員会の金沢城研究調査室は1日、金沢市戸室別所の戸室山石切丁場について、石材を土中から掘り出す従来の丁場とは異なり、崩落した石材をその場で石垣に加工した丁場とみられると発表した。この丁場跡は戸室山の西麓に位置しており、今回の調査で急傾斜地の麓部分から堆積する多量の石材が初めて確認された。(北國新聞 2006年8月2日付記事)
金沢城 本丸拡張は「寛永の大火」以前
金沢城の本丸一帯は寛永8年(1631)の大火より前、元和年間(1615-24)に大規模な拡張造成が行われていたことが27日、県教育委員会金沢城研究調査室の発掘調査で分かった。本丸が北側に突き出すように拡張されており、大量の盛り土が確認できた。これまで、城郭の構造が定まったのは大火後とされていた。
また、本丸三十間長屋の石垣下部が始めて見つかり、建てられた時期は出土品から寛永の大火後と分かった。石垣は昨年確認された三階櫓の石垣とつながっていた。接続部の積み方から、17世紀後半、長屋と三階櫓の石垣が同時に改修されたことも確認できた。(北國新聞2006年7月28日)
鳥越一向一揆歴史館 友の会研修旅行 第4回
梅雨の合間を縫って、絶好の旅行日和となりました。本日は、「鳥越一向一揆歴史館 友の会」の研修旅行に参加しました。今年で第4回となる研修会ですが、ご年配の方々のなか初めて参加し、鳥越周辺の方々のみなぎるパワーに触れてきました。今回は、岐阜県の白鳥地方の白山信仰に触れる旅です。
初めは道の駅「白鳥」に隣接する「白山文化博物館」へ行きました。時間が短くじっくり見たかったですね。特に郡上一揆関連資料はほとんど見ることができなかったので、DVD買ってきました。2000年に映画化されていたんですね。
昼食後、少し歩いて若宮修古館に行きました。ここは、加賀馬場、越前馬場、とならぶ白山登山口の1つ美濃馬場の本山です。宮司が世襲している唯一の馬場であり、現当主は40代目に当たるそうで、とても話好きでした。世襲しているだけあって宝物の多さには驚きです。他の2馬場が観光地化しているのに比べると、現地の意志に反して観光地化しなかったところが逆に、状態のいい文化を残しているのだと思います。
宮司に連れられて長瀧白山神社・長瀧寺に向かい、説明を聞きます。境内の白山瀧宝殿に残る木造釈迦三尊像や四天王像は状態もよく必見です。正月6日にはここで能楽・猿楽の元になった「延年の舞」(国無形民俗文化財)が行われます。境内のはすは「中尊寺はす」といい、平泉から寄進されたもので、ちょうど花を開いたところでした。
最後に、奥美濃の石徹白(いとしろ)の大師堂へ行きました。天候が悪ければ中止だったところを、運よく行くことが決まり、さらに住民にしか公開していない奥州藤原秀ひらの寄進と伝えられる「虚空蔵菩薩座像」を拝むことができました。宝物庫には、信長寄進と伝わる「銅製のがま口」もありました。とてもよい機会であったと思います。途中の道は狭く曲がりくねった道が続き、大型バスの運転手さんにはただただ脱帽です。
今回の旅で、白山のすばらしさを改めて認識しました。そして、愛郷心をはぐくむふるさと教育の根幹は、やはりその土地の歴史を深く学ぶことだと再確認しました。
相も変わらず
最近は少々夏バテでもないですが、走ると休まずにはいられません!!
映画 「不撓不屈」
偶然に鑑賞券が手に入り、映画「不撓不屈」を見てきました。三連休の中日ということか、ルネス金沢はものすごい人の列です。開始時間に間に合いませんでした。
この映画はTKCの創始者である税理士、飯塚毅氏の実話に基づく物語です。仕事に対する信念、家族としての愛情、職場仲間との信頼、今の日本に失われつつある美徳を映画を通して、何度も自分に問いかけてきます。残念ながら上映期間は長くありませんでしたが、機会あればぜひ見て下さい。
河北門 埋蔵文化財調査に着手
石川県は、金沢城の河北門復元に向けた埋蔵文化財調査に着手した。かつての金沢城の実質的な表門だった枡形の門について、位置や形状などを優先的に調査する。基本設計と実施設計を同時に進め、来年度の工事着手、2009年度末の完成を目指す。
河北門の復元に向け、県は今年度中に専門委員会を発足させる方針。埋蔵文化財調査の結果も参考にしながら、外部の専門家らが史実を尊重した復元のあり方を検討する。(北国新聞 2006年7月13日付記事)
サイバー犯罪の実態
本日NHK総合で放送された「NHKスペシャル 危機と闘う テクノクライシス1」はとてもよくまとめられた良い番組でした。
インターネットを利用して預金が狙われる実態を紹介。
・スパイウェアによりID、パスワードを盗聴
・DDos攻撃によりサーバーにバックドアを作成しデータ盗難
・フィッシングによりID、パスワードを直接収集
実際に犯罪を犯した人物から手口を紹介しており、手口が実に巧妙化して分かりづらくなっているという印象がありました。昨年のアメリカのカード決済会社に直接侵入した事例も紹介され、こういう件は個人としては防ぎようもないですが、
・不審な添付メールは開かない
・対策用ソフトをインストールする
・メール用と会計用のパソコンを分ける
など個々人の対策を促すしか危険を減らす方法がないのが難しいところではあります。
富山城石垣工事現地説明会
昨日のブログにも書きました、富山城で見つかった梅鉢紋瓦を含む石垣工事の現地説明会へ行ってきました。
昨年リニューアルオープンした模擬天守は外観がきれいになったばかりではなく、中の展示物がガラリと模様替えされていました。最新の技術を使った模型展示もあり、富山城の歴史について展示されていましたが、城郭関連の展示室としては最上級です。よくある鎧や刀剣類はありませんが、どちらかといえば歴史博物館に近いでしょうか。
石垣工事現地説明会には40~50人は参加者がいたでしょうか。金沢城の現地説明会にも何度か参加しましたが、これほど多くはありません。石垣ということで地元の方の興味も高かったのかもしれません。
帰りには、国史跡になっている安田城へ寄りました。一度だけ行ったことがありますが、そのときは時間がなかったのでじっくり見たのは今回が初めてです。平城としてこれだけ良好に残っている城跡はほとんどありません。安田城は、秀吉の佐々成政攻めのときの「富山城」の出城であった「白鳥城」の支城です。併設された資料館は入館料無料で、2階に上ると、安田城の全体を少しだけ鳥瞰できます。贅沢をいえば、もう少し高いほうが良く見えるのですが。ここを訪れると、このような城郭で数日守るという戦国の厳しさを感じにはいられません。