金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる

地元新聞に昨日から始まった宮守(いもり)堀の水堀化工事の記事が載っていたので、早速様子を見てきました。
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
工事現場を囲う柵はまだ4分の1以下です。当然まだ穴は全然掘られていません。
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
作業員の方が懸命に作業を続けていますが、こんなに低い囲いでいいのでしょうか?それとも周りにまだ高い壁が立つのかな?
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
中央付近に囲いのへこんだ部分があり、ここが見学台が立つ場所のようです。鯉喉櫓台からは少し遠いですね。見学台よりは辰巳櫓跡から覗いたほうがよく見えるかもしれません。
金沢城 いもり堀の水堀化工事が始まる
水堀化はまだまだ始まったばかり。金沢城では河北門復元整備工事や石川門修復工事もやっており、工事ばかりで観光客の皆さまには写真映えしない風景ばかりですが、完成したら見どころ盛り沢山になりますよ!

金沢城宮守堀水堀化へ工事に着手

金沢城第二期復元整備事業で4日、石川県は宮守(いもり)堀の水堀化工事に着手した。工事現場を高さ約1.2mのフェンスで囲み、今月中旬から掘削に入る。石川県はパネル板も備えた見学スペースを設け、県民や観光客に水堀の復元経過を見てもらう。
宮守堀は城の外縁部の旧県庁舎側に位置する。現在の地表から約3m掘り下げ、鯉喉櫓台から中央消防署広阪出張所跡地付近までの延長約230mに幅15-16m、水深1.5-1.8mの堀を造る計画で、2010年春の完成を目指す。(北国新聞2008年11月5日付記事)

金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会

昨日のこまちなみ探訪会に引き続き、今日は惣構堀探訪会に参加します。
集合場所は金沢市庁舎南分室です。まずは金沢工業大学教授の増田達男氏による講義を聞きました。
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
「城下町金沢の惣構堀について」と題して、惣構の成り立ちから現在の状況までわかりやすく説明を受けました。増田氏は古地図と現在地図を重ねる手法で、残存部分の研究をしています。
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
1時間ほどの講義ののち、いよいよ出発です。コースは「西外惣構」を柿木畠、香林坊と進み、「西内惣構」を尾山神社前、十間町、尾山町、新町と進んで、「東内惣構」の枯木橋詰遺構で解散となります。
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
新町ではNTT病院の敷地内に入り、西内惣構の堀を見ました。こんなところに残っているなんて今日初めて知りました。
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
金沢歴史遺産探訪月間2008 惣構堀探訪会
有意義な散策会でした。しかし、惣構の散策は西惣構が多く、東惣構がないのは何故でしょうか?見どころは確かに西惣構のほうが多いのですが・・・今度はぜひ東惣構をお願いします!

伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会

金沢市では国の「文化財保護強調週間(11月1日~7日)」に合わせ、「金沢歴史遺産探訪月間」と称して初めての行事を開催しています。京都では秋の未公開寺院公開として以前からあるイベントですが、金沢市はようやくという感じですね。
今日は「伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会」として東山周辺を巡ります。朝から怪しい天候でしたが、終了までなんとかもちました。
集合は東山河岸緑地で、ここには昭和30年代まで東茶屋街の演舞場であったようです。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
東茶屋街は藩政期には塀によって囲まれた新しく区画整理された地域で、西と東に木戸があったようです。写真の絵はその頃の様子を描いたものです。木戸や賑わっている様子がよく分かります。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
「東山ひがし伝統的建造物群保存地区」を通り、宝泉寺へ向かいます。連休の東茶屋街は多くの人出でした。「伝統的建造物群保存地区」として登録されている茶屋街は全国で4つ。京都の祇園、今ちりとてちんで注目されている小浜、残り2つが金沢市の東山ひがしと主計町です。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
高台にある宝泉寺からは「観音寺町こまちなみ保存地域」と「東山ひがし伝統的建造物群保存地区」を見下ろすことができます。右側の直線道路沿いが東山ひがし、左側の直線道路沿いが観音寺町こまちなみです。左奥に浅野川大橋が見えます。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
ここからは遠く金沢城を望むことができ、河北門の工事現場も見えます。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
そこから中の橋を渡って、「主計町伝統的建造物群保存地区」を通りました。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
新町の久保市乙剣宮神社にて、「旧新町こまちなみ保存区域」と「旧彦三一番丁・母衣町こまちなみ保存区域」の説明を聞きました。この地区は町並みがそろっているという感じはしないのですが、所々に保存建物が残っています。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
最後に、彦三町の野坂家前にて説明を受けて、彦三緑地にて解散となりました。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会
下の写真は作家の五木寛之氏によって命名された「あかり坂」です。主計町から久保市乙剣宮神社に続く「暗がり坂」の1本東側の坂ですが、参加者からはあかり坂のほうが暗いという意見も・・・。しばらくするとこちらにもまちしるべ標柱が立つようですよ。
伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会

金沢城河北門復元 冬支度は万全

金沢市教育委員会の開催するイベントに参加するために、市内へ出かけるついでにしばらく行っていなかった金沢城の様子を見てきました。
金沢城河北門復元
現在は二の門の囲いはすっかりとできていて、すっぽりと被さり、冬でも木工事を進める準備が整いました。ふと横に目をやると、一の門に隣接するニラミ櫓台の石垣はすっかり積み終わっていました。完成すると新丸方角からの見栄えが良くなりますね。
金沢城河北門復元
積み方をしばし観察していると、北側の新丸方向はすでにある野面積みからうまく打ち込み接ぎに変化して上段まで積まれています。隅石は切石でぴったり積まれていて、東側の内側は一の門のある東側が切り込み接ぎ、南側は打ち込み接ぎで積まれ、1つの櫓台石垣で様々な積み方を見ることができそうです。
金沢城河北門復元
初めて大きく伸びた見学台に入りました。工事現場なのでヘルメット着用です。今日は休日で作業もしていなかったので、ブルーシートがかけられ、石垣台上の木工事も始まっていなかったので、しばらくは入っても寂しいかもしれません。
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
金沢城河北門復元
集合場所へ向かう途中、まだ時間があったので寺島蔵人邸跡へ行きました。何度も金沢には行っていますが初めて行きました。
寺島蔵人邸跡
寺島蔵人邸跡
庭には背の高いドウダンツツジがまだまだ紅葉し始めで、今月下旬にツツジのオレンジともみじの赤がすばらしいコントラストとなるようです。しかし、この庭も藩政期はなく、屋敷が続いていたようです。
寺島蔵人邸跡

加賀藩塩硝蔵の規模解明へ

藩政期の加賀藩の軍事施設「土清水塩硝蔵」の発掘調査が31日、金沢市涌波町の休耕果樹園で再開した。昨年の市の調査では、火薬原料となる塩硝(硝石)を保存する蔵「硝石御土蔵」の基礎跡の一部と堀の痕跡と見られる遺構を確認。今年は1ヶ月ほどの調査で御土蔵の規模を確定を目指す。市では将来の国の史跡指定や復元整備の足掛かりとする。(2008年11月1日付記事)
今日から金沢市では9例目となる旧町名「南町」が復活しました。塩硝蔵跡は昨日偶然見に行ったばかりで始まったばかりだったとは運が良いです。

大野湊神社と土清水塩硝蔵跡発掘

金沢市では国の「文化財保護強調週間」に合わせて今年初めて「金沢歴史遺産探訪月間」と称して各種イベントを開催しています。今日は平日ではありますが、寺中町にある大野湊神社で未公開なものが公開されます。
大野湊神社
場所は知っていましたが、実際に訪れるのは初めてです。公開されるのは写真の能舞台かと期待して行ったのですが・・・
大野湊神社
実際は旧拝殿に保管されている以下の「絵馬」1点と「木造狛犬」2対でした。絵馬は間口八間の旧拝殿にぴったり収まるほどの大きなものでしたが、状態もよく、源平盛衰記の絵の間に河北潟や宮腰、大野湊神社が描かれていました。
大野湊神社
大野湊神社
大野湊神社
大野湊神社
その後、笠舞のパレットで開催中のイワイ学館所有の絵図展を見に行きました。注目は幕末の世界絵図で、間近で貴重な絵図を鑑賞できる貴重な機会となりました。
イワイ学館所有幕末絵図
イワイ学館所有幕末絵図
そして、近くで行なわれているであろう発掘現場に向かいました。場所は涌波の加賀藩の火薬製造工場のあった土清水塩硝蔵跡です。昨年も休耕園となった現場で発掘調査が行なわれましたが、煙硝蔵土蔵跡の礎石と堀跡が見つかり、今年はそのすぐ隣で土蔵の範囲を確認する調査を行なう予定でした。10月開始予定とは聞いていましたが、何か始まったばかりのような、あまり穴は広くないですね。しかし、望遠で確認するとすでに礎石の一部はでてきているようです。
土清水塩硝蔵跡

日本100名城スタンプラリー 備中松山城

この旅行の最後は備中松山城です。32個目となり、ほぼ3分の1制覇したことになりました。
日本100名城スタンプラリー 備中松山城
100名城の認定証は本丸受付で見ることができます。
日本100名城スタンプラリー 備中松山城
スタンプの図柄はずばり天守です。奥に二重櫓が微妙に見えます。
日本100名城スタンプラリー 備中松山城
過去に訪れたときも大手門付近の石垣の見事さには息を呑みましたが、やはり迫力あります。
日本100名城スタンプラリー 備中松山城
復元された本丸の建物群も絵になりますね。
日本100名城スタンプラリー 備中松山城

日本100名城スタンプラリー 鬼ノ城

福山から岡山の総社市に移動して、本日2つ目の鬼ノ城へ上ります。前回訪問時はまだ整備中でしたが、ビジターセンターも建てられ、大部分は整備も完了していました。しかし、車で上っていく途中に非常に道が狭くなるので対向車が来ないかどうかドキドキしました。
日本100名城スタンプラリー 鬼ノ城
ビジターセンターに掲示されていた100名城の認定証です。
日本100名城スタンプラリー 鬼ノ城
一周すると約1時間強かかりますが、見どころは遊歩道から始めに見える西門と麓からも見える鬼ノ城の象徴とも言える屏風折れの石垣です。
スタンプの図柄も上に屏風折れの石垣、下に西門を配したものですが、西門は実際撮るにはかなり無理のあるアングルですね。当日は眼下の景色も良かったです。
日本100名城スタンプラリー 鬼ノ城
日本100名城スタンプラリー 鬼ノ城
そういえば、スタンプラリーの判子はインク補充式がほとんどですが、鬼ノ城のものは普通のゴム判でした。インクが薄くなるぐらいならこの方が助かりますけど。
日本100名城スタンプラリー 鬼ノ城

日本100名城スタンプラリー 福山城

今日は旅行の最終日です。まずは開発中に見つかった遺構で話題の福山城を見て回ります。話題の遺構はどこか分からなかったのですが、時間もあまりないので外周をまわることもできませんでした。福山城で30個となりました。
日本100名城スタンプラリー 福山城
図柄は写真の月見櫓と天守を東側からみたアングルなのですが、こちらにまわっている時間がありませんでした。思った以上に福山城も巨城でした。電車から眺めたことがあるだけで、駅前にそびえる城は便がよく、次回はぜひゆっくりと来てみたいです。
日本100名城スタンプラリー 福山城
日本100名城スタンプラリー 福山城