羽柴秀吉が1584年、亀山城主の関右兵衛にあてた書状が三重県の亀山市歴史博物館で公開されている。東京大学史料編纂(へんさん)所に写本はあるが、実物の所在は長い間不明だった。同館が京都市の古書店にあるのに気づき、08年7月に189万円で購入した。
通信文は9行したためられている。秀吉は「亀山城に織田信雄軍が攻めてきたが、堅固に踏ん張った」とたたえ、「亀山城が攻撃対象になるとは思わなかった」と告白。文章は祐筆と呼ばれる書記の筆跡とみられるが、花押は秀吉本人だ。秀吉の朱印状は豊臣政権の公文書として数多く残っているが、花押を据えた文書は少ないという。 書状は縦14.6センチ、横38.8センチで軸装され、保存状態は良好。同館に送られてきた古書店のカタログに書状が掲載されているのを昨年秋、館員が気付き、専門家に確認してもらって本物と判定されたため、購入した。
展示は09年4月19日まで。同時に亀山城跡や鈴鹿関跡などから出土した古代、中世、近世の瓦106点を展示し、「モノから歴史を探る」展も開催する。(asahi.com2009年1月2日付記事から)
投稿者: Tadashi
金沢の正月菓子 辻占・福徳
あけましておめでとうございます。
年初めは金沢の正月菓子の話題から・・・
金沢には3つの代表的な正月菓子があります。「福梅」(ふくうめ)、「辻占」(つじうらない)、「福徳」(ふっとこ)です。福梅と辻占は県内スーパーでもよく売っていますが、辻占は砂糖菓子で見た目安っぽいですね。
ということで、今年は本物の辻占と、見たことない福徳を求め、ネットで調べたところ「落雁 諸江屋」で販売しているとのこと、年末に買い物へ出かけました。
「辻占」は12個入で525円。スーパーの砂糖菓子に比べると高いですが、干菓子は見た目にも全く雰囲気が違います。おー本物って感じです。色も白、黄、桃、緑と4色あるんですよ。
「福徳」は2種類販売されていました。両方大人買いです。まずは「ふっとこ宝船」七福神の福徳で3150円です。
諸江屋さんの包みは金沢城下町絵図です。これも良いですね。
開封すると、福徳が7個、絵葉書1枚、金沢道中双六1枚、宝船絵2枚が入っています。宝船の絵は枕の下にして眠ると吉兆の初夢が見られるという習わしだそうです。
双六は江戸の日本橋から金沢に至る道中の宿場を描いたものですが、金沢から越中までの宿場を見てみると、
「金沢」→「津幡」→「竹の橋」(ここまで加賀)→「今不動」→「高岡」→「小松」→「富山」→「東岩瀬」→「滑川」→「魚津」
小松ってどこでしょうね。
福徳は紅白合わせの最中の皮?の中に、土人形1個と鈴形の紅白の干菓子が入っています。土人形はそのまま入っているのかと思っていましたが、きちんとビニール袋に入っているではないですか。最近はうるさい人が多いですから。
完成した宝船です。なかなかに賑やかではありませんか。しばらく床の間に飾ります。
もうひとつは「福徳せんべい」、5個入で1155円。こちらは今日開きますので、明日また。
袋には福徳の由来をこう書いてあります。
「その昔、加賀藩ではお正月にはこの一年、福と徳にめぐまれる様、正月用玩具又は菓子、料理等に縁起をかつぎたるもの多し、この玩具菓子も打出の小槌、或は砂金包の形の中に色々と縁起のよい形のものを入れ、正月に家族一同、これを開きて一年の運をよろこぶ習慣あり、素朴なる米煎餅の皮をかじり、中なる金花糖にて甘味を取りたるその昔の庶民の生活をしのびながら、この一年お互いの運勢を占らなって下されば幸いです。
皮の黄色は黄金、白きは白銀をなぞらえたるなり。」
2008年を総括して
今年を総括すると、まずはホームページ制作がほとんど進まなかったことなど反省点は多い。
反面、取材などを兼ねた県外行きは13回(28日)に及んだ。約ひと月県外へ行っていたことになるが、県内においても、特に金沢城は河北門をはじめ、石川門、いもり堀と復元・修復工事が進み、現場説明会や経過を見るためによく出かけた。
春の名古屋城検定、夏の三重旅行や秋の九州旅行など今年訪れた城跡は52城になった。
今年出かけた講演会・シンポジウム・説明会などは、
・加賀藩・歴史文化護持協力会設立総会(1月)
・講演会「二曲城の発掘調査」(2月)
・平成19年度発掘報告会いしかわを掘る(3月)
・一乗谷朝倉氏遺跡発掘調査現地説明会(3月)
・国際恐竜シンポジウム2008(3月)
・講演会「福井城跡発掘展」(6月)
・金沢城河北門復元 第一回現場説明会(6月)
・全国城郭研究者セミナー(8月)
・鮫ヶ尾城跡と直江兼続の生きた時代(8月)
・城下町金沢の文化的遺産群と文化的景観セミナー(9月)
・「金城温古録」の歩き方(9月)
・能登畠山氏と文芸の世界(10月)
・中世都市と職人(10月)
・伝統的建造物群保存地区・こまちなみ保存区域探訪会(11月)
・惣構堀探訪会(11月)
・金沢城本丸北側現場説明会(11月)
・史跡観音寺城跡を探る(11月)
・「織豊期研究」第10号刊行記念シンポジウム(12月)
・講演会「直江兼続と最上氏」(12月)
こうやってみると我ながら頑張りました。
さて、2008年最終のカウンターは・・・
本サイトが「431」
知識の泉が「1019」
来年はもっとホームページの充実を!!
毎年同じ目標ですいませんm(__)m
城下町金澤 町づくし
金沢ケーブルテレビで放映されている北國総合研究所の「北國総研のふるさと講座」の話です。
今年は1年間、1月から12月まで季節行事や郷土料理の紹介に関する内容だったが、来年からは内容を城下町の今昔の紹介になるようである。
旧市内域を中心に、加賀万歳の演目「町尽し」に登場、あるいは金沢市歴史のまちしるべ事業の標柱になっている現地を探訪し、関係者に取材して新旧比較するそうだ。
去年友人のS氏とも回ったまちしるべ標柱に、ついにスポットが当るようである。今は無き2本もこれで復活か?もう少し活用を!という声が届いたんでしょうか。それはそれで嬉しい。
ディアゴスティーニ 遂に「城」発売!! 安土城をつくる
戦艦大和やフェラーリ、ロボザックなど週間でパーツを組み立てていくムックを販売しているディアゴスティーニから、遂に!というかようやくというか「城」がでます。
その前に、今日その情報を知ったのは、メール広告に出ていた「天体模型 太陽系をつくる」です。太陽系を歯車で動作するというカッコいいインテリアなんですが、総額9万円以上。
そして、他には何かないかな、と探していたところに見つけたのは、「パーツ付きクラフトマガジン 安土城をつくる」です。木製パーツを組み合わせて最終的には50センチ以上の天主が完成します。購入者には、信長や金屏風などのミニチュアフィギュアがもらえるとあって、欲しいのですが・・・
全110号にも及ぶ本作は総額16万円。来年1月27日創刊。悩みます・・・ でも多くの城好きは買うんだろうな。
「天地人へのいざない」展と講演会「直江兼続と最上氏」
今日は天候が崩れていく予報でしたが、朝は昨日に続きよい天候で、帰りもまだ晴れていました。高速道路で戻ってくる途中に雨となりましたので、この時期では天候に恵まれた旅行でした。
今日は朝から新潟県立歴史博物館に行きました。
午前は特別展「天地人へのいざない」と通常展の見学。午後は講演会「直江兼続と最上川」となります。
いよいよ来年4日より大河ドラマ「天地人」が始まりますが、ここ長岡市のほか、上越市、南魚沼、米沢、会津と非常に盛り上がっているようです。特別展は10月に上越市立総合博物館で開催された巡回展で、昨日から歴史博物館で開催されています。入口には大河ドラマの予告が流れていて、否応無く期待感が高まります。
講演会は「天地人リレー講演会」全15回のうちの14回目にあたり、山形大学の伊藤清郎氏による「直江兼続と最上氏」とシンポジウムの予定でしたが、急遽シンポジウムが中止となり、上越市公文書館準備室の福原圭一氏による「越後文書宝翰集にみる会津の景勝と兼続」となりました。
会場は通常の椅子がいっぱいになり、パイプ椅子で対応するほどの満員御礼状態であり、最上氏からみた直江兼続(上杉氏)という視点で当時の状況を講演していただきました。会場の客からも兼続の「愛」の文字の兜の質問がありましたが、話としては自国や農民に対する「仁愛」という説はおもしろいのですが、「愛染明王」または「愛宕権現」を守り神として掲げたというのが真実のようです。
長岡 天地人の旅
澄みきった空のもと、雪をかぶった立山連峰を見ながら長岡へ向けて車を走らせました。
長岡市内に入ったあと、まず郊外の悠久山公園に上ります。由緒のありそうな蒼紫神社の境内には長岡藩主牧野家の墓石が14基立ち並び、城を模した長岡市郷土史料館があります。史料館の最上階からは長岡市内が一望に見えました。
公園をあとにして、天気もよいので近くの幕末北越戦争の激戦地跡を探しました。迷いながらもなんとか八丁沖古戦場と大黒古戦場を見つけました。今は田んぼの中にポツリとある史跡公園として整備されています。長岡は北越戦争の河井継之助と、太平洋戦争の山本五十六、米百俵の小林虎三郎、そして直江兼続と歴史上の有名人が多いですね。
ホテルに着いて街に繰り出したときにはすでに薄暗くなってきていましたが、長岡コンベンションセンターと
ながおか市民センターに寄りました。来年の大河ドラマに向けて、各地のパンフレットやおみやげを扱っていて、行ったときは観光客はいませんでしたが、来年はたくさんの観光客が訪れることでしょう。長岡市内に泊まったときは土日でも19時くらいまでは開いていると思うので、ぜひ寄ってみてください。
来年は新潟で国体も開催されるようで、街は天地人と国体の旗がいっぱい立っていました。
長岡城紀行 蔵王堂城址と長岡城址
明日新潟県立歴史博物館で行われるシンポジウムに参加するため、今日長岡に入りました。
宿泊する長岡駅近くには2つの城跡があります。そのひとつが蔵王堂城址。信濃川に隣接し、現在金峰神社境内になっていますが、そこには内堀の一部や大きく盛り上がった土塁の一部を見ることができました。堀直奇の銅像が建てられたようです。
しかし、この金峰神社藩政期には相当広い境内だった(現在でも広いですが)ようで、鳥居から続く参道は現在の倍近くもあったようです。
続けて長岡城址です。厚生年金会館敷地内にある石碑です。
本丸跡は現在長岡駅となっており、
石碑のある二の丸は厚生年金会館と道路を挟んだ銀行を含めた範囲になるようです。ながおか市民センターには長岡城の模型がありますので、そのあたりがよく分かりますよ。来年放送の大河「天地人」の掲示もたくさんありました。
天神様と東照権現
今日はマイクロソフトのセミナーに朝から参加するつもりで、前回の会場であった厚生年金会館へ行ってしまいました。会場は広岡の金沢パークビルだと駐車場に入ってから気付いたのですが、もう遅れることは確実だったので、折角のことですから近くの「金沢くらしの博物館」で開催中の「天神堂展」を見に行きました。
金沢では初代藩主前田利家が菅原道真の子孫ということになっているので、天神信仰がさかんであったのですが、(おそらく一部の裕福な家では)正月に男の子の成長を願って「天神さん」を飾るのが風習として残っています。
内部は写真撮影ができなかったので写真はありませんが、市内から集めた天神堂が教室に(くらしの博物館は元紫錦台中学校校舎)所狭しと並べられていました。大きなものでは奥行き2メートルを超えているかというものもあり、やはり大きな家でないと飾る場所はありませんね。
続けて、玉川図書館に隣接する近世史料館に「尾崎神社展」を見てきました。
普段は本殿奥に収蔵されている品々が、現在本殿を修復工事中ということもあって展示されているもので、貴重な文化財を間近に見ることができました。現品は間違いなくすばらしいのですが、展示室におかれた展示品パンフレットの出来がまた良いですね。
この2箇所の場所は入館料が無料ということで年末お勧めの歴史スポットです。初めて入った近世史料館でしたが、入口にはビデオコーナーもあり、「藩主群像」(9分)、「城下図を歩く」(8分)、「兼六園のうつりかわり」(7分)という3本のビデオを鑑賞できます。今日は城下図を歩くを見てきました。
「最新テクノロジーで実現するユーザーエクスペリエンス(UX)」 Microsoft Future Technology Days ガイダンスセミナー1
地元開催ということで、久しぶりにマイクロソフトのセミナーに参加してきました。会場は金沢パークビル11階のマイクロソフト北陸支店です。近くはやはり楽です。
今回は、「IE8の新機能」と「ASP.NET AJAX」「Silverlight2」「WPF(Visual Studio 2008)」で作成するリッチなWebアプリケーションの機能紹介を、デモを交えて解説していただきました。いやー、新しいユーザーインターフェイスは見ているだけで感動します。
新しい技術はますますユーザーにメリットをもたらすことでしょうが、プログラミングする立場としては高度化する一方で苦しいところです。しかし、時代の流れは変わりそうにないので頑張りましょうか。