今日は前田土佐守家資料館で昨日から始まった企画展「武家文書展」の解説講座に参加しました。毎回参加したい気持ちはあるのですが、他の日程と重なることも多く、ままなりません。
今回は、その収蔵品の7割が古文書であるといわれる中からのテーマ展です。ちなみに「古文書」は「こぶんしょ」ではなく、「こもんじょ」です。今回の企画展も「ぶけもんじょてん」ですよ。
大学の講義の「古文書学」は文字史料が残っている時代を研究するそうで、文字史料の残っていない弥生時代以前は「考古学」の独壇場なのだとか。
解説講座は展示品解説(講座のあとに展示室で開催)が中心ではなく、古文書の種類や見方を簡単に教えてもらいました。古文書の価値は書いてある内容も去ることですが、和紙の大きさや厚さがそもそも違うそうです。実際触れないのが残念ですが。見方を教えてもらうと楽しみが増えますね。
実際の展示は古文書だけではなく、花押の印章も展示されています。和紙の大きさに合わせて5つの大きさの印で一式となっており、花押の枠のみが押されます。内側は墨で丁寧に塗りつぶすそうで、その作業は意外ですね。
外に出るとまた大雪です。ちょうど資料館前に、最近開通しました長町ルートのフラットバスが来ました。
最後に、「古文書」の反対語を知っていますか?答えは「現用文書」だそうです。それは古文書が「その時代における役割を終えたもの」という意味があるからだそうで、逆は現在も役割を終えてないものということになります。
投稿者: Tadashi
Windows 7をインストールしてみた
先日ダウンロードしてあったWindows 7 beta版を、Virtual PCにインストールしてみました。
しかし、仮想環境へのインストールは時間がかかり過ぎです。結局8時間近くかかってしまいました。展開が終わり、設定画面に入ると上から後光が降り注ぐような印象的な背景の画面が続きます。インストール用に用意されたのかと思うともったいない感じです。
デフォルトの壁紙は金魚?何か意味があるのかどうかわかりませんが、操作性はVistaとあまり変わらないようです。インストールに時間をとられて今日はここまでです。
おーーメニューの停止ボタンがシャットダウンになっています。Vistaはスタンバイがデフォルト停止ボタンだったので、わざわざメニューを出してシャットダウンするのが面倒でしたが、これは有難い変更ですね。
「小京都」とお別れ 金沢市、全国会議に脱会届
全国の「小京都」を束ねる全国京都会議から、金沢市が今年度いっぱいで脱会することになった。そもそも武家文化を受け継ぐ城下町である金沢は公家文化の京都とは違うだけに、同会議への加盟は不自然だとの指摘が多かった。金沢など国の「歴史都市」に認定された都市による協議会設置の動きもあり、金沢市は「小京都」と袂を分かち、固有の歴史資産を生かした観光戦略を一層推し進める。
全国京都会議は1985年に発足し、金沢は88年に入会した。現在は金沢、京都両市を含めて全国50市町が加盟しており、事務局がある京都市観光協会のホームページでは「小京都MAP」として各市町の観光名所などが紹介されている。(2008年1月22日付記事より)
金沢城惣構国史跡に 平成12年度にも
金沢市は2014(平成26)年度の北陸新幹線金沢開業を見据えて昨年度に策定した金沢魅力発信行動計画を見直し、20日の市議会総務常任委員会に提示した。歴史遺産の文化財指定推進では、金沢城の惣構の国史跡指定に向け、文化庁との協議を進めるとし、早ければ12年度の史跡指定申請を目指す方針が示された。「歴史都市」に対する国の財政支援措置を活用し、惣構の復元も本格化させる。
惣構は堀と土居で敵の侵入を防いだ防御施設で、金沢城は内、外の二重の惣構に囲まれていた。土居の多くは崩されたが、堀については幅が狭められながらも七割方が水路や用水として残っており、土居の内側に整備された内道と合わせて昨年12月に市史跡に指定された。市は11年度まで史跡指定の範囲や手順、調査方法について文化庁と協議を進め、一定の方向性を見いだしたい考えである。
惣構の復元については、西外惣構の金石往還への出入り口に設けられた「升形」を10-11年度に整備する。玉川公園付近での西外惣構復元については、完成時期を一年間前倒しして12年度とする。(北國新聞2009年1月21日付記事より)
金沢城河北門 寄進証届く!
本日、寄進証が県土木課より届きましたよ!
記名会では漢字違いで早々に返却してしまったので、今日はしばしマジマジ眺めてみました。すると、右上には記名会の席NOが、左下には平瓦と板塀の記名NOが小さな文字で入っていますね。
金沢市が「歴史都市」第一号に認定
国土交通省、農林水産省、文化庁の三省庁は、金沢市のほか、岐阜県高山市、滋賀県彦根市、山口県萩市、三重県亀山市の五市を歴史まちづくり法に基づく「歴史都市」の第一号に認定しました。
金沢市は今年度以下の三事業の補助金を申請しました。
・西外惣構の升形復元事業
・西内惣構の緑水苑復元事業
・にし茶屋街と寺町寺院群を結ぶ連絡路修景整備事業
このほか、平成12年度以降に土清水塩硝蔵跡の復元を目指しています。「歴史都市」の補助金申請は石川県の金沢城復元事業も対象となるようです。
Windows 7 ベータ版ダウンロード開始
Windows Vistaをまだ使いこなしていない間に、次期WindowsOSである「Windows 7」のベータ版がダウンロードできるようになりました。今までのベータテストは限られた人たちで行なってきましたが、普及促進のためか、一般ユーザーもダウンロードできます。
米国時間で9日から英語版、日本語版など5カ国語のベータ版のダウンロードが始まりましたが、アクセスできない状態が続いたため、仕切りなおして今日から再開しました。また当時、総ダウンロード数を制限する意向だったところが、今日から2週間は制限無しにダウンロードできるようになりました。
Windows 7 ホームページ
ダウンロードファイルはisoイメージで2GB以上となり、DVDに焼いてインストールすることになります。最近は仮想化環境も手軽になってきましたので、ベータテストは楽になりました。とはいえ、仮想化環境では利用できない機能もあるので変化をどれだけ感じることができるでしょうか?
2009年1月19日 名古屋城本丸御殿着工
来週1月19日にいよいよ名古屋城の本丸御殿が着工を迎える。当日は場内が無料開放され、「餅投げ」や「市民鍬入れ」などの着工記念イベントが開催される。さらに、名古屋能楽堂では城郭都市サミットとして、荒俣宏氏による基調講演と、大阪・京都・熊本・犬山・名古屋の市長が集まって城郭都市サミット会議が開かれる。
名古屋城本丸御殿着工
でも当日は月曜日。現役世代は参加が難しいですね。残念です。
企画展 富山城二階櫓門を探る
連休は大雪という予報でしたが、北陸はそれほど積もりません。
今日は富山城に、企画展「富山城二階櫓門を探る」を見に来ました。昨年もこの時期に千歳御門の企画展があった覚えがありますが、雪に向けて城郭展を開くのはなぜでしょうか?しかし、城郭展となれば明日までといえ、見ないことにはもったいないと、はるばるやってきました。
先日、本丸の天守台を造っていたらしいという新聞記事が出ましたが、記事では水を抜かれた内堀が写っていましたが、今日の内堀は水がたたえられています。よく見ると、水の中に石が規則的に並べられています。何かな?と見ていたら、まだ内堀は浄化作業中とのことで、防水シートを抑えている石のようですね。水がはられてから間もないと思うのですが、すでに藻がかなり浮いているのは気になります。
今回展示された富山城の二階櫓は、二の丸の枡形にあった二の門で、一の門が建築されなかったので正確には枡形として機能はしていなかったのですが、当初3箇所予定されたものの、唯一建築されたものであり、現在の国際プラザ前の横断歩道のあたりにありました。
遺構はすでに地下で見る影もないですが、遺物は郷土博物館前に、その礎石が2個野外展示されています。
富山城でちらしを見たので、戻る途中で射水市新湊博物館で開催されている、特別展「よみがえる重要文化財 石黒信由関係資料」を見てきました。
今回の特別展は、石黒信由が著した和算書や測量書などの古文献や作成絵図(古絵図)の修理作業について紹介していました。とても興味がわきましたね。修理については以前NHKで国宝の修理作業の様子をやっていたのを見たことがありますが、実際に修理されたものを見ると、日本人の器用さには感心しますね。2月22日まで開催中ですので、興味ある方はどうぞ。
帰りまでは天気ももっていたのですが、家への帰り道いよいよ大雪となってきました。明日は積もりそうです。
金沢城河北門復元上棟式&第一回記名会
雪が降る冬らしい天候の中、いよいよ記名会の日となりました。今日は「新春金沢城祭2009」と題して、河北門上棟式や、戸室石によるオリジナルペーパーウェイト作りや河北門ペーパークラフトなどのイベントが同時開催されます。
上棟式は河北門の工事現場で行なわれているようです。自分はとりあえず記名会の会場となる五十間長屋に向かいます。
記名会のあと、寄ってみると片付け中でした。木工事はあまり年末から進んでいませんね。
会場へ向かう道も、今日の寒さのためか人はまばらです。ペーパーウェイトやペーパークラフトもあまり人気がありません。作るのは人気なかったですが、家でつくるからとペーパークラフトをもらっていく人は大勢いました。
自分の場所を確認します。申込み順なのか前のほうですね。前には報道陣が詰めますが、ギリギリ映らない場所でしょうか。
寄進証を写真に撮ります。あれ?名前が違うぞ!!!!
ということで、後日郵送してもらうことに。
受付は10時からでしたが、開始は11時から一斉に、ということなので、河北門ペーパークラフトに挑戦です。すべての完成には1時間以上かかるということで、20分コースの二の門を作ります。しかし、30分経っても完成せず、二の門と一緒に記名会の夢はあっけなく破れました。気を取り直して・・・
平瓦は素手で触ると指の脂がついてしまうということで手袋が準備されています。本格的に筆で書くのかと予想していましたが、マジックか筆ペンで書くようです。
書く文字を紙に練習し、いよいよ開始です。
ツルツルの表面ではなく、網目の裏面に書くのはなかなかに難しいことでした。
続けて、板壁に記名しました。こちらは1枚に7組が書くのですが、自分は一番下で土台のすぐ上となりました。書きやすかったですが、こちらは手袋なしに同じく筆ペンで書きました。立ったまま書くのが少し辛かったですね。
昼からは文教会館ホールに場所を移し、「シンポジウム 江戸城と金沢の御殿」を聞きました。
基調講演は平井聖氏による「篤姫の時代の江戸城」でしたが、大河ドラマにおける建造物の時代考証の大変さを交えながら、篤姫時代の江戸城の建造物について講演されました。
話のなかで、篤姫では「映像にいつも以上に臨場感があった」という感想が多かったそうですが、それはセットに天井を作ったから、という裏話がありました。天井は収録ではライトやマイクの邪魔になるので作らないことが多いそうですが、天井があることで見上げるアングルが撮れるようになって、いつもの水平アングルや俯瞰アングルと合わせて臨場感が出たとのことでした。
そういえば、こんな場面や
こんな場面も、天井が映っていますね。しかも、同じ絵柄を色合いを変えて利用しているそうで、面白いですね。
帰って、作りかけの河北門のペーパークラフトを完成させました。結局4時間もかかってしまいましたよ。1時間とはえらい少ない見積りでしたね。
その甲斐あって出来栄えはいい感じです。一の門やにらみ櫓台の塀は内側も貼り付けるという手の込みようで、完成するとA3サイズになったので迫力もそこそこです。にらみ櫓に二重櫓があるともっと見栄え良いのですが、復元イメージどおりなので記念になりますね。